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告白の後で 4
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俺は雪弥さんに膝枕をされた状態で、目を閉じて喧騒に耳を傾ける。
スタッフさんの声や廊下を走り抜ける音。
真上でパラパラとページをめくる音…。
次第に意識が遠のいて行く感覚に身を委ねた。
「真都くん、打ち合わせ始まるよ」
肩を揺すられて、目を開くと眼前には雪弥さんの整った顔。
「わっ!すいません、俺完全に寝落ちしちゃってました…重かったですよね」
「気にしないで。顔色、少しだけど良くなって来てるよ。ラジオ出来そ?」
「大丈夫です、打ち合わせ行きましょう」
心なしか先ほどより、スッキリした自分に気付いて、自分の睡眠不足をようやく自覚した。
雪弥さんの事を勝手に好きになって、勝手に暴走して。
そして、雪弥さんに助けられる。
自己管理も出来てない。
こんな情けない姿を晒してしまって。
振られる準備ばかり整っていく…。
電話で確かに普通に接して欲しいと言ったのは自分だけれど。
本当に何事も無かったように、振舞ってくれる雪弥さん。
いつも通りの明るくて柔らかい笑顔で、おっとりとした口調で、話しかけてくれる。
「ラジオなんて本当久しぶりで、緊張するよ…」
「頑張りましょう!」
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