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収録時に 4
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松本さんが雑談をしてくれたお陰で雪弥さんの緊張はかなりほぐれてきたようだった。
いつもの晴れやかな笑顔で、松本さんの質問にも楽しそうに応じている。
粗方、舞台に関する質問や役に対する思い入れを語り尽くしたところで、プライベートの質問に入っていく。
「二人は役の中だと、ずっと一緒にいるけど、プライベートでは一緒に行動することってあるの?」
「たまにご飯行ったりしますよね?」
俺が先に口を開くと、雪弥さんは頷いてくれる。
「そうですね。稽古中は駅まで一緒に帰ったりもしてたし。でも真都くん最近人気者で忙しいから、ご飯誘っても断られてばっかりなんですけどー」
むくれた顔をわざとらしく作ってみせる雪弥さんに松本さんは大笑いだ。
「本当は仕事じゃなくて、先輩とご飯が嫌なんじゃないのー?」
「そんなことないですよ!あれは本当に仕事が被ってて都合つかなかっただけですってばー!本当ですよ、本当!!」
悪戯な質問を投げかけられ、慌てて自分のフォローをする。
焦るなぁ、この質問。
「いやぁ、この二人のやり取りおもしろなぁ。もっとないかなーもっと引き出していけそうな質問ないかな?」
松本さんはノリノリで台本の質問候補を見ながら、次々と質問を投げかけてきた。
途中からは、もう台本にないことまで、うっかり喋らされてしまう。
テンポが良くて、スルスルと引き出される会話術は本当に才能なんだろうなぁ。
でも楽しくて、15分の時間はあっという間に過ぎていった。
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