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混乱の最中 1
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何が起きているのか、わからなかった。
雪弥さん今何て言った?
聞き間違い?
あれ?
俺の事好き?
俺は混乱してしまう。
「えっと、雪弥さん…?」
「なんで、そんな不安そうな顔するの?僕ここで、役者として好き、とか冗談言う程空気読めなくないよ?」
嬉しいことを言われてるはずなのに。
うまく頭の中に入っていかない。
混乱したままの俺に対して、笑顔を浮かべた雪弥さんはそのまま話始める。
「僕の話をするね?僕は真都くんとは違って、バイなんだよね。両刀ってやつ」
雪弥さんの口から出てくる言葉は俺にとって衝撃的な物ばかりだった。
雪弥さんは、元々性癖は両刀だけど、女性のみとしか付き合った事はないし、恋人に困ることはあまり無かったから、あえて男性の恋人を探そうと思ったことは無いのだと言う。
「だから、真都くんのことを気持ち悪いだなんて全く思わないよ。むしろ、僕の事を好きになってくれて嬉しいって思ってる」
雪弥さんの笑顔が柔らかくて、わずかに悲しそうで。
胸が詰まる。
「でも、僕もね、同じこと思ってたよ。真都くんと僕じゃ釣り合わないって」
胸に刺さる言葉だった。
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