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路地裏で 3
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こんな気持ちいいキス知らない。
俺は腰や背中がビクビクと跳ねる度に力が抜けていって。
いつの間にか、雪弥さんの背中にしがみつくような形になっていた。
雪弥さんも、そんな俺の腰に手を回して抱きとめてくれる。
まるで溺れるみたいに、キスを求めて。
雪弥さんから与えられる唾液を何度飲み込んだかもわからない。
荒い息の間に甘い声が漏れそうになって、喉の奥にぎゅっと力を入れる。
下唇をやんわりと噛まれて、驚いた俺はバランスを崩して、雪弥さんの方に倒れ込むと、雪弥さんは俺の身体を支えてくれた。
「っと…大丈夫?」
雪弥さんの声が聞こえるけど、俺はただひたすら離れてしまった唇が名残惜しくて、雪弥さんを見上げると、雪弥さんは笑顔でオレを見下ろしている。
「真都くんかわいい。酔ってるわけじゃないのに、目がとろんってなってるよ?」
雪弥さんは俺の身体を抱き起こして、もう一度、顔を近付ける。
でも、キスはしてくれなくて。
さっきの居酒屋の時みたいな、息だけがかかる意地悪な距離だ。
「雪弥さん…何でキス…」
したの?
もうしてくれないの?
働かない頭で精一杯の言葉を紡ぐ。
「してみたかったから…。1ヶ月前のホテルの時から、ずっと。無理矢理でも嫌がってもいいやって…我慢出来なかった。ごめんね?」
「嫌じゃないって、もう知ってるのに?…狡いです」
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