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未満協定 4
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「なんか、こういう改めてするキスって緊張するね」
ほんの数ミリ唇を離して、呟く雪弥さん。
わずかにかかる息がくすぐったい。
「そうですね…」
「でも、凄い繋がってる気がして嬉しいな」
「俺も今同じような事考えてました」
雪弥さんは、気を抜いていたら気付かないまま、闇に消えてしまいそうな小さな声で「嬉しい、大好き」と囁いて、もう一度キスをしてくれる。
先程よりは深いけど、決して激しくはないキス。
お互いの唇の感触を確かめるような。
「ねえ、真都くん。僕、真都くんからもして欲しいな、キス」
暗闇に少し慣れた目が、雪弥さんの少し上がった口角を認識する。
そして、にこやかに目尻を下げているのも、わかった。
俺は「わかりました」と返事をしてから、雪弥さんの首に手を回すと、雪弥さんは笑顔のまま、細めていた目をゆっくりと閉じてくれた。
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