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ゆるやかな日々 3
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「雪弥さんも、来週から舞台ですよね?」
おやつタイムの準備のために、キッチンへ入っていく雪弥さんに話かけると、明るい声が聞こえてくる。
「うん、今回は地方公演もあって、合わせて2週間くらい。楽しみだよ。その間、真都くんと会えないのは寂しいけど、戻る時には連絡入れるからね」
「はい、さすがに地方までは行けないですけど東京千秋楽は観劇しに行きます」
「うん、いい席用意したから、見に来てね。終わった後は公式の打ち上げがあるから、会うのは難しいと思うけど…」
「気にしないで下さい。俺大人しくいい子にして帰りを待ってますから」
「忠犬真都くん?」
ひょいとキッチンから顔を覗かせて来る雪弥さん。
「…はい」
俺の返事に雪弥さんはふわっと笑顔を浮かべて、満足そうに頷いてくれる。
キッチンからの紅茶の匂いが漂ってきたのを嗅ぎ取って、俺は自分で手土産に持ってきたスフレをテーブルに広げる。
2週間か…途中舞台観劇で姿を見れるとはいえ、ここ最近は頻繁に会ってたから、少し寂しい気もするなぁ。
でも、俺も負けずに頑張らないと。
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