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僕と彼女の方程式【ちなは】*05
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何度かスライドして、バナナパンケーキのレシピを開く。
「これとかは?」
「美味しそう!」
二人で相談していると、きいやちゃんが会長サマにも画像を見せて
「会長サマ、明日も食べにおいでよ!デザートは、バナナパンケーキに決まったし!」
満面の笑みで、明日の夕食も招待する。
「ちなは、良いよね?」
「別に良いけど…」
きいやちゃん、会長サマを気に入ったのかな?
「いえ、流石に連日お邪魔する訳には…」
「だって、気になるんだもん。ちゃんとご飯食べてるのか、ちなはがいつも気にしてたから。」
えっ…
何で、僕?
「スーパーで、会長サマがお弁当を買ってるのを見掛けると野菜が足りないとか、パンの時は栄養が偏るのにとかブツブツと言っててね…」
「…言ってない。」
言った覚えがない。
「今日だって、珍しく楽しんでたじゃない。」
確かに悪くない、と思ったけど。
でも、何でだろう…
「いつもは自分のテリトリーに他人を入れるのを凄く嫌うのに、すんなりと会長サマは招き入れてたから、仲良くなりたいんだと思ってた。ちなは、本気で嫌だと思ったら嫌って言うでしょ?」
首を傾げるきいやちゃんの言葉に、目から鱗が落ちた。
仲良くなりたい、ね。
「…そうかも知れない。」
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