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僕と彼女の方程式【ちなは】*07
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相席を許した訳でもないのに、その男は僕の隣に座り
「こっち、こっち。」
レジに並んでいた仲間を呼んだ。
「いくつ?名前、何て言うの?俺らあいつと二人なんだけど、この後どっか行かない?」
一方的に喋り続けるその男が、僕の太ももに手を置く。
「ちょっと…」
こいつ、気持ち悪い。
きいやちゃんが戻って来る前に、何とかしないと。
「…済みません、私の連れに何かご用でしょうか?」
背後から聞き覚えのある声が聞こえて、肩に手を置かれた。
「お待たせしました。アイスコーヒーで良かったですか?」
「…あ、うん。」
会長サマ、だ。
グラスを手渡され、会長サマを見上げる。
「…何だよ、男連れなら最初からそう言えよな。」
男たちが会長サマを見て、バタバタと去って行くのを見送ると
「珍しいですね。今日は、お一人ですか?」
返事をする前に
「榎月、先に行くなんて酷いじゃない!全部、あたしに持たせて。何の為に連れて来たと思ってんのよ!あ、きいや先輩?お一人ですか?」
見覚えのある顔が、また一つ増えた。
誰だったかな…
「瑠璃、違いますよ。こちらは、ちなはさんです。」
「ごめん。人がいっぱい並んでて、遅くなっちゃった。お待たせ…って、あれ?瑠璃と会長サマ?」
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