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僕と彼女の方程式【ちなは】*08
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「きいや先輩、こんにちは。」
あぁ、思い出した。
この子、きいやちゃんの部活の後輩だ。
確か、短距離走者の奏珂 瑠璃(そうか るり)だっけ。
「やっほ。瑠璃も食べに来たの?」
「はい!ここのパンケーキが美味しいって聞いて。ご一緒しても良いですか?」
「勿論よ、良いわよね?ちなは。」
きいやちゃんの言葉に無言で頷く。
「ちなは先輩、間近で見たの初めてですが、本当にお二人そっくりですね。同じ服で並んでると、見分けが付かないです。最初、ちなは先輩をきいや先輩だと思って…」
「私ら、一卵性だからね。両親でも時々間違えるわよ。流石に、喋るとバレるけど。」
さっき手渡されたアイスコーヒーを、会長サマの目の前のテーブルにそっと静かに戻すと
「榎月、あんた良く分かったわね?」
「…まぁ、勘です。」
きいやちゃんたちの会話に耳を傾けた。
「この後、ボーリングに行くんですが…きいや先輩、お時間ないですか?」
「あるよ。瑠璃と外で会うの、初めてだもんね。」
二人の女子トークは、盛り上がり
「行くわよ、ちなは。」
「榎月、そう言う事だから。」
その後は、僕たちには一切の選択権はなく、ボーリング、買い物、映画、夕飯まで一緒に食べて、解散する事となった。
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