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恋人ごっこ【ちなは】*08
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会長サマの手を取り、口元を緩める。
「会長サマもお腹空いたでしょ?すぐに、ご飯を用意するから早く僕の部屋に行こう。」
誰も廊下を出歩いていない事を確認して、会長サマに腕を絡めて歩く。
強く抵抗されなかったので、寄り添うのは許されたようだ。
別れるのが前提の僕らの恋人ごっこ。
期間限定のお遊びという事で、周りにはカミングアウトはせずに、秘密にしておこうと二人の意見がまとまった。
まぁ、それでなくとも同性だしね。
言わない方が身の為って事で。
エレベーターの中では、会長サマを隅に追いやると、悪戯でキスをしようとしてことごとく失敗に終わる。
恐らく防犯カメラがあるから、だろうか。
無防備だった会長サマではなく、今まで以上に隙がない。
それでも、頬にキスをするのは成功して勝ち誇っていると、会長サマから再び神の怒りの如くデコピンが額に炸裂した。
「もう…手加減してよ…」
…本当に痛い。
「即、恋人ごっこを終了したいんですか?カメラの向こうでは防犯で大勢に監視されているんですよ。不純異性交遊ならぬ、同性交遊なんて問題になるに決まっているでしょう。仮にあなたが女性だとしても、ここは男子寮ですよ。お馬鹿さん。」
「ごめんなさい…」
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