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弓道の基本【榎月】*04
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「中等部の頃、親が買い揃えてくれましたが…」
でも…
自分の物は自分で何とかしたいという自尊心が勝り、母の持って来た月に四回、二時間程度の勉強を見るだけで、一万円も貰える高額のバイトに飛び付いた。
「母の後輩の娘さんが初等部の四年で。リモートで勉強を見る事になりまして、実はその時に頂いたお給料から全額返済したんですよ。」
テスト前や長期休みになると、回数が増えて更にプラスされる。
それは、今でも続いていて今年で六年目だ。
「僕も父さんたちに生活費を出して貰っているから、なるべく負担を減らしてあげたいんだけどね…」
「それなら、他に家庭教師を探している方がいないか母に聞いてみましょうか?実際に会う事はないですし、ちなはさんの学力なら勉強を教える上で、問題ないはずですよ。」
そんなこんなで、善は急げとばかりにすぐに連絡をすると、いつになく乗り気になった母にちなはさんのバイト先を探して貰う事になった。
「何だかうちの母、えらく乗り気でしたね…」
「得意科目を言うだけで、精一杯だった…」
彼なら問題はないと言い切ったからだろうか…
怖いくらい協力的で。
「母に任せておけば、大丈夫です。悪いようにはならないと思います。」
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