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性少年【榎月】 *03
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「確かに。不特定多数の男と乱交に耽る淫乱な息子を持った親の心中は、計り知れず。かなり複雑なものだとは思うけどね。でも…」
そう言って、スラックスを引き上げながら立ち上がった彼は私に近付き、そっと耳元で囁いた。
「知らないよ、そんな事。たかが、マスターベーション如きに大袈裟だと思わない?」
手の届く範囲まで近付いてきた彼の身なりを改めて目にすると、目のやり場に困ってしまう。
思わず、少しでも早く乱れたシャツを整えようと手を伸ばすと
「快楽を求めるのは、本能。男でも女でも考えてる事は唯一つ。自分がより『気持ち良くなる』事。所詮、人間だって精液を撒き散らすだけの獣だって事だよ。」
逆に、その伸ばした腕を彼に絡め取られた。
「…相手が『女』じゃなくても、ね。」
彼の行動に驚きを隠せず、目鼻立ちの整った綺麗な顔が徐々に自分の目の前に迫って来るのを、スローモーションに感じる。
流れるように後頭部を引き寄せられ、唇に柔らかな温かい感触を覚えた。
下唇を舐められ、そのまま口の中に何かが滑り込んでくる。
一瞬、何が起きたのか理解出来ずに言葉と瞬きを忘れ、ぼんやりと彼を見詰めた。
「…ねぇ、このままじゃ教室に戻れないんだけど?」
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