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EpisodeⅥ
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次の日学校に行くと
夜鶴の予想通り夏乃くんは
僕をイジメてきた。
「ホント、君って最悪な人なんだね」
そう言って僕の横を
夏乃くんが通りすぎてからは
みんな一緒に僕を嘲笑う。
でも、ひとつ違うのは
夜鶴が話をしてくれた人達は
結構、僕に話しかけて
きてくれるようになった事。
その様子を見て羽崎先生は
いつもよりも柔らかい笑顔をしていた。
でも、肝心の夜鶴は
教室に姿を現さなかった。
授業が終わり、
放課後になり全員が教室から出ると、
「お前、調子に乗り過ぎだよ」
そう言って亜留が僕を殴ってきた。
「約束、忘れたわけではないだろ」
耳元でボソッと呟かれた亜留の言葉は
僕を押さえつけるには一番の鎖。
それを知っている
亜留はその鎖を上手く扱う。
「あんまり調子に乗ってると
お前が守ろうとしている物、
全部壊すよ」
2人しかいない教室に冷たく響いた。
「んじゃ、明日も楽しみにしてるよ」
そう言って亜留は帰って行った。
ねぇ亜留……
君は何も見えていないんだね……
僕は心の中でそう呟きながら、
教室を後にした。
「よう!遅かったな」
「夜鶴…待っててくれたんだ」
「昨日、お前の見方に
なるって約束したからな」
そう言って笑っている
夜鶴の手首には拘束痕があった。
「手、どうしたの?」
「えっ?」
「昨日、無かったじゃん」
「あぁ、夏乃と亜留にやられた」
「夏乃くんが!?」
「アイツ……
きっと亜留と昔から知り合いだよ…」
「小中ってあんな子居なかったよ」
「まぁ、お互いに一人で
行動は絶対にしない事だ……」
「うん……」
その後、僕等は
他愛もない会話をして家に帰った。
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