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ChangeⅥ
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(夜鶴side)
「おい……涙斗…………
お前、もしかして眠いのか?」
しばらく椿と言い争っていると、
普段、一重の涙斗の目が二重になって、
カクカクと首を揺らしていた。
俺の問いに涙斗はフニャリと笑って、
「なんか……眠くなっちゃった……」
と答えた……
「おいっ!絶対に寝るなよ!!
椿!!涙斗を寝させるな!!」
「なんでそんな必死?」
「訳は後で話すから!!今は涙斗を
寝させない事が最優先だ!!」
こういう時、涙斗の家に連れて
帰っていいのか分からない……
「理由がないと動けないよ」
夏乃に椿も同感らしく
無言で頷いている。
「涙斗……話してもいいか?」
俺がそう聞くと、
涙斗は眠気に勝てないらしく
フラフラとしながら頷いた。
「……涙斗は普通に寝てしまうと
死んでしまうかもしれないんだ……」
「はぁ?何それ」
「本当の事だ……
涙斗の家に行けば分かる……
だから涙斗を眠らせないでくれ」
「まぁ、分かったよ。
後でもう少し簡潔に話してくれ……
寝させなければいいんだろ?
とりあえず中のモノ掻き出しとくか」
椿は協力してくれるらしく、
ゆっくりと動き出した。
ホッとしていたのも束の間で、
夏乃が軽くパニックになっていた。
「僕のせい……?僕が悪いの……?
そんな訳無い……だって僕は………
嘘だ………嘘だ……………………
僕が失敗……?有り得ない…………」
頭を抱えて蹲り、
ひたすら自問自答を
繰り返している夏乃を尻目に
俺は椿の方を手伝った。
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