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番外編 Ⅶ
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「自分の息子と亜留くんが
お友達だったらしくてね、
積もる話もあったし
少しだけ時間を貰ってたんだよ」
そう言って微笑む巴先生に
羽崎先生は頭を抱えていた。
とりあえず、ここだと
他の生徒に見つかるかもしれないからと
少し進んだ場所にあったコテージに入った。
その間、何回か羽崎先生には
電話が掛かってきていたが
全部、巴先生が代わりに応答。
言っていたのは決まって
「後でかけ直せ」の一点張りだったが……
コテージに入るとすぐに巴先生は
羽崎先生の肩に自分の
着ていた背広を掛けてあげていた。
「そうだったとしても
ちゃんと予め私の方に
話を通しておいて欲しかったです……」
先生の背広をギュッと握りながら
俯く羽崎先生は何か可愛く見える。
「すまんな。
でも本当にたまたま会ったんだよ。
だから、君に伝える暇もなかったんだ
次は君にちゃんと伝えてから連れ出すさ」
そういう意味じゃないです!と
顔を真っ赤にしている羽崎先生の横に立つ
亜留の表情は言葉にできないような
複雑な感情が混ざっていて
僕は亜留の事を直視できなかった……
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