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番外編 Ⅸ
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「集合の時間だよ」
班長はそう言って僕達に声をかけ
慌ただしくパタパタと動き回っていた。
その後、少しずつ日が傾くに連れて
この合宿も活気がどんどん上がってきた。
班の全員でカレーを作って食べたり、
キャンプファイヤーをしたり
初日から中々楽しい内容が盛り沢山。
山の中で一週間も何をするんだよと
密やかに思っていたが色々と楽しいそうで、
おまけにハードなメニューの書かれた
しおりを見てとてもワクワクした。
同じ班の人には予め僕は夜、生徒会の仕事を
やるしかない為、終わらない限り
先生たちのいるコテージにいるという事で
先生が話を通しておいてくれていた。
23時に山を降りて、
6時に山に戻るという事をこれから一週間
僕はバレないようにしなければならない。
少し呼吸が苦しくても回数の限られている
注射はなるべく控えなければならない。
でもそろそろ……
「ごめん、亜留
僕ちょっとトイレに行ってくるね」
そう言って、皆が
ゴロゴロしている部屋から抜け出し、
注射を打って、苦しい呼吸を騙し続けていた。
山は酸素が少ない。
呼吸器系に問題のある僕には
少しばかりここは
耐えられない所だったらしい。
部屋に戻ってきた僕を見て
談笑していた皆の顔を
最後に僕の意識は途絶えた……。
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