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「なあ、百物語しねえ?」
今日は明日から発売の人気BL漫画の初回限定版をゲットするため、また俺の家の近くの書店に人気BL漫画家の先生がサイン会をしにくるため、俺の家に腐男子友達が集合しているのだ。
そして貸し借りをしていた漫画を読み終えたところで突然友達の一人、二宮(ニノミヤ)が言い始めた。
「百物語ィ〜?」
オタクっぽくなく、まさか腐男子だなんて誰も思わない風貌の流星(リュウセイ)が不満気に声を上げる。
「そ。百物語っても俺らなんだから、怪談じゃなくな。ホモバージョンで」
二宮がニヤニヤしながら言うと学年で成績一位の尚斗(ナオト)が頷く。
「二宮、頭いいな!それ超よさ気!」
「だろ?まあ、尚斗に比べちゃ馬鹿だけど。いいよな?怜」
突然二宮が俺に合意を求めてきた。
俺はもちろん賛成である。
「おう!百個も話すのか。萌えるな」
「でも明日のために早く寝ような?」
流星がまだもったいぶっているが、発言から合意の色がみえる。
「ぁ、でもさー?百物語ってロウソク百本並べるんだっけ?」
「まあ、細かいのは置いといて」
二宮はそう言うと突然部屋の明かりを消した。
「ひっ」
誰かが軽く悲鳴を上げると俺の腕にひっついてきた。
「流星、暗いの怖いのか」
そう尋ねると流星が俺の胸に顔を埋める。
「だから百物語とかヤなんだよぉ……」
よしよし、と撫でてやると二宮と尚斗がこちらをニヤニヤ見ている。
「なんだよ」
「いっつも思うんだけど、お前ら出来てね?」
「ハァ!?」
二宮の言葉にすかさず声をあげた流星だが、まわりが暗くてまた俺の胸に顔を埋める。
「まあまあ。俺は流星の顔とか好きだからいいけどww」
なんて冗談を返すと流星の耳が真っ赤になる。
「リアルホモ…。お前ら見てると心が満たされる」
真面目な顔で尚斗が言うもんだからますます流星の耳が赤くなる。
「んじゃ、言い出しっぺだし、俺が1ばーん!で、時計回りに話してくべ!俺の次、尚斗で、流星、怜の順番な!」
「わかった」
「おっけー」
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