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一話目-1
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その人の名前は「ヤマト」。
ある寒い日、ヤマトが仕事終わりに住んでいたボロアパートに帰ろうと、いつも通り人通りの少ない道を歩いていた。
すると道端にダンボール箱が置いてあり「拾ってください」と書いてあった。その中にはなんと、半袖一枚で震えている美少年がいたのだ。その美少年の年齢は中学生ぐらいで…
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「ちょっと待て」
突然真面目な顔で尚斗が制止する。
「まあまあ。今は聞いてろって。質問は最後にするから」
俺がそういうと渋々尚斗が口を閉じる。
設定に文句でもあるんだろう。
尚斗は超リアルな設定の方が好きだもんなあ。
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その美少年が震えていたのは半袖だけまとっているから、という理由だけでなく…、その美少年は酷くやせ細っていたのだ。それも相まってすごく顔色が悪かった。
それでも美少年の顔は美しく、半袖から伸びる腕は細いが、とても白くきめ細かい。
そして瞳だけが力強く輝いていた。
その瞳に吸い込まれるようにヤマトはしゃがむと、美少年と目線を合わせ、問いかけた。
『お前…、なんでそんな細いんだ?』
ヤマトはとても面倒見がよく、これも下心は一切なかった。
『、っ……』
美少年はなにか言いかけたがまた口を閉じた。
『お前、うちで何か食うか?』
優しく問いかけるとその美少年は目を輝かせた。
『…、じゃあ行くか。あ、その前にお前、名前は?』
ヤマトが尋ねると美少年は小さく
『……ユイ』
と答えた。
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