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一話目-4
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『ユイ、一旦この服着てな』
グレーのほぼ新品の様なスウェットを手渡す。
一、二年前に着たが袖の長さが合わず、少し着てタンスの奥へやってしまっていた。
するとユイは嬉しそうにスウェットを抱く。
『うん!』
『よし、いい子だな、ユイ』
「お風呂が湧きました。お風呂が湧きました。」と、無機質な音声が風呂場から聞こえてきて我に返ったヤマト。
『ぉ、湧いたか。入ってきていいぞ。置いてあるジャンプーとか使っていいからな』
『うん!』
ヨタヨタと立ち上がる。
そういえば、さっきまで歩けなかったのだ。
『ユイ、また運ぼうか?』
そう提案しても真っ赤になって首を振る。
そりゃもちろん男の子だもんな。プライドってもんがあるんだろう。
ユイはどうにか壁に手をついて風呂場へ向かった。
この部屋が狭くてよかった。
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