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“今度”などと悠長なことはいわず、今すぐキーワード検索がしたい。鳥カフェと入力し、検索ボタンを押せばこの後――と、胸が高鳴りそうになった。
そんなときだった。
「たっちゅひろきゅーん♪」
またしても来客だった。
俺は慌ててドアを塞ごうとしたが間に合わなかった。
合鍵を使って侵入してきた者は俺の顔を見るなり、
「あいたかったでちゅーー!!」
と、甘ったるい声を上げてタックルしてきた。
「うぉっ!」
後ろに大きくよろめいたものの、なんとか踏ん張った。しかし、スマホが指の間から滑り落ち、ゴトン、と床に落ちる。まるで死体のように冷たく転がった。
「元気にちゅてまちたかあ、たっちゅん」
そんなことは御構い無し。
俺の頭をその胸に抱いて、ぎゅうぎゅうと力を入れてくる。
「てっ……痛っ! 痛いって!」
アクセサリーが頬に当たって擦れる。鎖やら珠やら、ごちゃごちゃとうざったい。
「うーんっ! 今日もやっぱり可愛いでちゅねぇ! お肌もすべす――」
「いい加減にしてくれ!」
怒りにまかせ、その体を力いっぱいに押しのける。
「べっ!」
相手はバランスを崩し、尻餅をつく。
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