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「やっ、……も、っと……」
自分でしているというのに、喉の奥からそんな言葉が漏れてしまう。
さらに強くしごいてやると、
「あッ!」
望み通りの動きに腰が跳ねる。
「……ひぃ、び、……っ、き……、ああ!」
頭の中には、彼に激しくむさぼられている自分がいる。
服の下の素肌に触れ、ぬくもりを感じ、息づかいを聞き、どうしようもなく悦んでいる自分が。
――「龍広くん……!」
耳元で名を呼ばれたような気がして、背中がゾクンとうずいた。
「……っ、んん!」
欲しい。
好きなだけ汚してほしい。
どうされたっていい。
ただ強く抱いてほしい。
このままでいるくらいなら。
もう二度と欲しがることのないように。
壊してほしい。
「……あはっ、ん、ッ!」
そうしたらきっと諦めが――。
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