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「んっ……」
やがてケティの口は、首筋をゆっくりと這い始めた。唇だけを使って撫で上げてきたり、舌先でつついてきたり。
「……あっ、……は……」
思わず息を漏らしてしまうと、皮膚の薄い血管の上――そこに強く吸い付いてきた。
まるで肉をついばむように、何度も何度も。わざとらしく音を立てて。
どうやら薄くなったアザを上書きしているらしい。
「くっ……ぅ……」
そんなことせずとも、この身体はとっくに彼のものだというのに――。
「……たつ、ひ……、ろっ……」
「――ッ!」
濡れた声で名を呼ばれた瞬間、背をのけぞらせるほど反応してしまった。さらなる刺激を求め、この身体は、すでに熱く、できあがっている。
「さあ、いらっしゃい」
耳元に唇を軽く這わせ、ケティはささやく。
そして俺の手首を掴むと、奥の部屋へと誘った。
「二人っきりだから、安心して……」
これから俺は……。
また一つ、罪を重ねる。
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