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「あっ……」
誘惑に傾きかけた――そのとき、
『……ねぇ、たっくん。……今さ……、どこにいるの?』
彼の声が真剣なものへと変わった。明らかに様子がおかしいと気づいたのだろう。
『家?』
「……んっ、……っ、ぐ……」
『家なの?』
結合部から、ぶじゅ、と体液と粘膜の擦れる音が聞こえる。
「ふっ、ぅうんっ!」
腰を叩きつけられる度、激しい衝撃に耐え切れず、食いしばった歯の間から声が漏れていく。
二人分の体重を支えるベッドは壊れそうなほどの音を立てて軋む。
『ねぇ』
「……っ、は! ……っ、……ん、ひあっ……」
『たっくんってば!』
次第に頭の中がごちゃごちゃになってくる。
自分が今、どこにいるのか、誰と肌を重ねているのか、分からなくなっていく。
浅い呼吸を繰り返しながら、熱く猛るものを受け入れることしかできない――。
『……どこか、痛いの?』
――たすけて。
『ねぇ』
――たすけ、て。
『……ねぇって……ば……』
――たす、け、て。
『お願いだから無視しないでよッ!』
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