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「ひぐッ!」
浅いところから最深部までを一気に貫かれる。
「っ、は……あ!」
腰を揺さぶられながら、縛られたまま動かせぬ両手を握りしめた。
手のひらの肉に爪をえぐりこませ、快楽を伴わぬ強い痛みを生み出す。
「――っぐぉ、お、おおおお!」
その痛みだけに集中しようとした。
「おっ、……お願っ……」
『たっくん!? 今どこなの!?』
こんなことに、巻き込みたくない。
「……はっ、ん、……もっ……、電話ぁあっ……っ、……切っ……!」
『え……?』
彼だけは――。
「ひっ、あ……、早くっ……!」
『でも――』
響、だけは――。
「いいから、……ンッ、早く切って……! 頼むっ、頼むからぁあああ!」
嬌声だと分かられたくなくて、声を張り上げる。声が裏返っても、涙があふれても構わずに。
「……は、やぁ、あぁあああっ!」
『たっくん!?』
「早くっ、早くしろぉおおお! ……だ、あっ、だあああっ……!」
どんどん追い詰められていく身体と、こんな声を聞かれたくないという理性がぶつかり合い、新たな快楽が生み出される。
限界、だった。
『……う……うん。分かった。……また、ね』
「ひっ……」
――響。
『ごめんね。たっくん……』
「っ――!」
通話終了音が聞こえたのとほぼ同時に、すべてのタガが外れた。
「ひっ……、うっ、あぁ、ああああああ、ああーーー!」
喉の奥から擦り切れそうな声が漏れ、頭の中が真っ白になり、高所から振り落とされたような感覚に襲われた。
――その後のことはよく覚えていない。
「……っ、はー、あ、はぁ……」
気づくとこの身体は、汗と、唾液と、自ら放ったものにまみれていた。
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