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その声/化の皮(165頁)※
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◆ ◆ ◆
「ひっ、ぁあ、……ん、あっあっ!」
一体どれぐらい経っただろう。
ひたすら肌を重ね続け、まともな時間感覚はなくなっている。
おそろしいほど長く触れあっている気がするのに、カーテンの向こうはまだ暗いままだ。
「……っ、はぁ、ぁああああ!」
ケティの身体にまたがった俺は、下から突き上げられる度、激しく喉を仰け反らせていた。
逃げようとする両手は後ろに掴まれ、強く引っ張られる。その度にめりめりと骨がきしむ。
何度受け入れても、何度達しても、彼の熱はおさまらなかった。
――いつになったら終わるのだろう。
震えながらその時を待ち、ケティの上で泣き叫ぶしかなかった。
「んっ!」
中に放たれたものが潤滑油となっている。滑りがあまりにも良く、もうなにひとつ拒みはしない。
「……ああぅ!」
胸を仰け反らせ、突き上げられる感覚に鳴くことになる。
あまりにも乱雑で荒々しい行為。
湿った音と共に生まれるのは紛れもない苦痛だった。
「……もぉ、やっ」
なのに、わずかに快楽を感じる瞬間がある。
身体の奥、深くが、反応する。
「ここ、そんなにイイの?」
「……だっ……!」
もはや声一つおさえられない。
「へぇ。こんなとこ気持ちいいの?」
「もっ……、う、許しっ……、て! くだ……さっ!」
「聞こえないわねぇ」
「ひんっ!」
少しでも逃れたくて腰を浮かせようとすると、追いかけてくる。
反動で強く貫かれ、壁をくまなくを探られ、ぐらぐらと揺さぶられながら、何度も気が遠のいた。
体力的にはとっくに限界がきている。
けれど、身体は律儀に反応し、完全に意識を失うことができない。
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