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「たっ……!」
兄は何か言いかける。
だが、組みしだかれている俺と目が合った瞬間、怒りに染まりかけた顔面から感情が消え失せた。
虚ろなまま、ただ、硬直する。
「……にぃ……、さあっ……!」
その絶望を、見てしまった。
「に――、んんッ!」
ケティの大きな手が俺の口を封じた。首を振って抵抗したが、離れるわけがない。
その間にも、指は中を掻き鳴らすように動き回る。
生み出される快楽と共に、そこから、ぐぢゅ、ぢゅ、と派手な音が立った。
「んっ、ふーっ! ん!」
「初めて見るでしょ。弟がよがる姿なんて」
「ふーっ!」
「ほら、耳まで真っ赤になってる。すっごく可愛いでしょ。……こんな状況でも逆らえないみたいね」
ケティが語りかけているのは俺ではない。兄さんだ。
兄の視線はだんだんと下がり、今はベッドではなく、己の足元を見つめている。握りしめた両の拳は細かく震えていた。
「んっ、はふっ、……ふ、んっ!」
その間にも指はうごめき、粘膜を擦り、入口を刺激するように浅い出入りを繰り返している。
「あたしなんかが相手でもこうやって感じてくれるのよ。本当に優しいわよね。……誰かと違って」
「んんんっ……!」
痺れるような快感と共に内側がうねったとき、指はもつれた。ずるん、と抜け切ってしまう。
「ふ、ぅあ……」
やっと訪れた開放に、腰から力が抜けかけた瞬間――、
「ほらっ、もっと」
「ふっ、ん、あ、ぅううううっ!」
代わりに挿し込まれたのは、そそり立った彼のものだった。
「はぁ、あああっ、あーーーっ!」
まさかもう一度受け入れることを想定していなかった身体はビクビクと大きく仰け反り、ふさぐ手の間から声がもれてしまう。
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