アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
瑶と潤「潤の怒り」
-
潤は、枕元の、薄い木でできたティッシュボックスからティッシュを抜き取って、鼻をかんだ。同じ種類の、薄い木でできたゴミ箱にティッシュを捨てた。
「今度、また、お客様も呼んで、潤のエッチな姿見せるって言ってたのに」
潤は、おいおい声をたてて、むせながら泣いた。
「みんな、できなくなっちゃうの、やだやだ」
潤は枕をどんどん叩いて泣きながら言った。
「約束破るの嫌い。約束したのに。いっしょに遊んでくれるって言ったのに」
潤はベッドの上にぺたんと正座して、枕の両端を両手で持って、ベッドマットに枕をバスンバスン叩きつけた。
「嘘つき嫌い、叔父様の嘘つき! 叔父様なんて、嫌いだ! 死ねばいいんだ!」
さっきと言ってること、百八十度違っちゃってるよ、よっぽど混乱してるんだな、と瑶は、潤の怒りの爆発を、共感を持って眺めていた。
大洗氏のベッドで、大洗氏の枕を抱え、胎児のように丸くなって泣いている潤。
「潤、大丈夫?」
瑶は声をかけた。
「大丈夫じゃないっ」
潤は、まだ怒っていた。
「好きなのに! 叔父様は、潤が、叔父様を、どんなに好きか、わかってくれないの。叔父様は、潤が、叔父様を好きな程、潤のことを好きじゃないんだ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 252