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潤の欲しいもの 7
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きっと、潤とおじ様の間には、本当に好きな気持ちもあって。
でなければ、僕だって潤だって、そんなに苦しまないはずだ。
引き裂かれるような気持ちにならないはずだ。
潤は、苦々しげに言った。
「俺の行動や考えは、過激で暴力的と思われるかもしれないけれど、何しろ、父様は、叔父様と寝ていたんだからね」
潤は、ベッドの上に座り、股の間にはさんで、縦に置いた枕に、顎を乗せていた。
「それは同情に値するよ。そんなの嫌だよね。ありえないよ」
瑶は潤に同調した。
「それも幼い僕の目の前で。さっきは、父様と寝た話を、延々と僕の前で叔父様がするもんだから」
と潤は、自己弁護した。
「うん、それで潤が傷ついて、嫌な気持ちになって、怒るのは当然だと思うよ。潤、『眠りなさい』って、おじ様言われてたけど、みんな聞いてたんだね」
「俺が欲しいものなんて、最初から、叔父様は、持っていやしなかったんだ」
「そう思うよ」
瑶も、同意した。
「俺は、叔父様が、持っているのに、あえて、与えないのだと、騙されて、操られていた」
潤が、ふつふつと静かに憤っているのがわかった。
「そうなんだろうね。大人が幼い子を騙すのなんて簡単だからね」
瑶は、潤の沸騰具合を恐る恐る見守りながら、突沸しないように慎重に相槌を打った。
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