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【ニ章】譲と隼人 1
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《登場人物》
この章は、大洗潤の長兄(正しくは従兄)である大洗譲と、その恋人の物語です。
大洗譲(じょう/潤の長兄/大学三年/二十歳)
夏目隼人(はやと/譲の友人の兄/医師/二十五歳)
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「こんな所で、なにを?」
友達の兄の、若い医師だった。
向こうは最初、気づいていなかったが、俺たちの様子に怪訝な顔をしていた。
救急隊員がそそくさと出ていった後、若い医師は、俺の顔を見て、「あっ」と言った。
「久しぶりですね」
俺は、今は医師となった人に言った。
「そうだな……」
俺は、病院の小部屋の鍵を閉めた。
「せっかくだから、久しぶりに、しませんか?」
俺と友達の兄さんだったその人とは、その人がまだ学生だった頃、友達に内緒で、こっそりベッドでしたことがあった。
彼のベルトに手をかけて脱がせると、すでに勃起していた。
彼は羞恥した。
彼は羞恥を紛らわすように言った。
「さっきの男とは、何を?」
「あなたこそ、何しに来たんですか? ここをこんなにして」
昔の医学生、現在の医師は、小柄で、可愛い顔をしていた。
「こっそり抜きにきたんじゃないですか?」
「違う、お前らが、あんなことしてたから」
「見たんですね? 覗きが趣味なんですか?」
「違う、ちらっと見えただけだ」
彼は顔を赤らめた。
「いつも、ここで一人でしてるんですか? それとも、誰かと?」
「してない」
「してないなら、してあげましょう」
「あっ……」
「可愛い人ですね」
「お前の大きいから、裂ける、やめろ」
「今、彼氏はいるんですか?」
「そんな暇はない」
白衣のポケットに、ローションが入っていた。
「なんですか? これは」
「違うんだ、これは」
「用意がいいですね」
俺は、剥き出しの尻に、ローションをたっぷり塗ってやった。
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