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譲と夏目先生 6 ※
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「や、いいよ、今そんな話、したくないから、勘弁して、お願い」
「いや、聞かせてよ。聞きたい」
「え? なんで?」
「無理やり……」
「なに? もしかして、俺に、無理やりされたいの? そういうの好き?」
「うん……」
隼人が頷いたので、俺のあそこはきゅんとなった。
「あ、もうだめ」
我慢してたけど、ついに、がんがん、突き始めてしまった。隼人の膝の裏を腕で抱えて、俺の急所に何度も落としてやった。
「はぁん……」
「無理やりされるの、好きなんだ?」
俺は、はあはあしながら聞いた。
「ねえ、乳首さわって、お願い」
「いやらしいな、さっきから、乳首ちくびって、男の癖に、そんなに好きなの?」
「やぁぁん」
あそこをぐりぐりまわしてやると、隼人は、よがった。
「かわいいねぇ。脚ひろげちゃって。丸見えだよ?」
俺は、ぐいっと奥まで突き入れた。
「いやぁぁぁ」
隼人の急所から、じょぼじょぼと透明な液体があふれた。
「なに潮吹いてるの? 精液? カウパー? なに出しちゃってるの?」
「あぁぁん、いやぁぁ!」
「声大きいよ、夏目先生、患者さんびっくりしちゃうよ? 先生こんなにエッチなんて。どうするの? バレちゃったら。患者さんとしちゃうの? かっこいい人いる? 若い子とかいる? エッチなことしてるんじゃないだろうねぇ?」
「いや、やめて、あぁん」
隼人は、狂ったように、よがっていた。
「やめてやめてって、好きなんでしょ?こういうの」
「譲……ねえ、お願い……」
「なに?」
「また、会って……」
「ん? どうして? こういうの、たまらなくなっちゃった? エッチだね、身体が、要求しちゃったんだ?」
「明日も、明後日も、毎日……」
「そんなに毎日したいの? 無理だよ」
「譲……好き……」
「違うでしょ? 俺との行為が好きなんでしょ?」
「別れて……あの人と」
「それは無理だなあ。けっこう調教しちゃったから。SMで。コウも欲しがるんだよ」
「M奴隷……」
「え? コウが?」
「僕を……M奴隷に……していいから」
「何言っているの? 夏目先生」
隼人が急に過激な言葉を口にしたので俺は戸惑った。
「僕を、M奴隷にしていいから、付き合って」
「だめだよ、そんな……」
隼人に付き合ってと言われるのは嬉しかったが、M奴隷というのが引っかかった。
俺は、隼人をプレイとして、なぶっていたけれど、それは、過去に手酷くふられたことの腹いせもあって、こらしめてやろうというつもりだったので、付き合うとしても、本当に、毎回こんなプレイを続けるつもりはなかったので戸惑ったのだ。
「どうして?」
どうしてもなにも、M奴隷は、問題でしょう、と言いそうになったが、もしかしたら、隼人は、本気で、そういうプレイが好きなのかも、と思い、口にするのは控えた。
もし、そういうのが本気で好きなら、せっかく隼人の心を射止めたのに、ふいにしてしまうことになるからだ。
隼人が、こういうのを毎回したいというなら、してもかまわなかった。
むしろ好きだったから。
でも、二年前は、そんなに、ドMというわけではなかった気がした。
いや、ドMだったのかな。
ドMだったのかもしれないが、俺の中では、隼人に対する尊敬の念は過去も今も強かったので、奴隷とかなんとかいうのは、プレイとしても、申し訳ないというか、なんというか。
「考えさせて」
「わかった。もう、時間だからいかないと」
隼人は、あっさり言った。
「えっ?」
「もっとしたかったけど、ごめんね。あ、最後、中に出していいよ」
隼人は、仕事モードに戻ったくせに、やらしいことを平気で言った。
なんなんだ、この恥じらいのなさは。
事務的な態度は。
業務命令みたいな、オペ、みたいな。
いろいろ言いたいことはあったが、時間だというのだから、つべこべ言って引き止めるわけにもいかなかった。
「え、たれちゃうよ?」
とだけ、心配してあげた。
「いいの……エッチな気分でいたいから」
なかなか大胆な発言だが、下着やズボンが汚れてもいいのだろうか。
とは思ったが、躊躇しているうちに時間切れは惜しいので、ありがたく、させていただくことにした。
「じゃあ、遠慮なく……んっ……」
俺は、がまんしていたので、数度こすっただけで、簡単にいってしまった。
深く満たされた心地が、また、次回も、したいという気にさせた。
しかし終わってしまった寂しさ、離れないといけないつらさが、身を切られるようだった。
「ありがとう。また会ってね」
隼人は、胸ポケットから名刺を出して俺に渡した。
俺たちは、案外、あっさりと別れた。
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