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瑶と潤「登校」月曜朝
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瑶たちが昇降口で、黒い革靴を脱いで、サンダルみたいな変な内履きに履き替えていると、同級生が、潤の肩を抱いて挨拶してきた。
「おはよう! 潤、今日、早いなぁ。遅刻ギリギリじゃないね」
「そうかな……眠い……」
「ふふふ、すごい眠そう。潤、かっわいいー。やっぱ、色っぽいなぁ」
「うん、眠いー、おんぶして、教室まで連れてってよー」
「ムリー。がんばって、歩いてこいよー」
別の同級生がきた。
「おはよう。瑤、今日遅いな。どうした? あ……目に隈とかつくって。徹夜した? そうだ教室行ったら、ノートうつさせて!」
そうだ、ほかのクラスの人に教科書借りなきゃ。
潤は、先に階段を上っていた。
「おは、おは、おはよう。潤」
潤は階段で同級生にキスされてた。
「はあー、潤、今日もセクスィーだねー。思わずチューしちゃったじゃないかーもうー。俺の心を掻き乱さないでくれよー」
潤が、何か耳うちされていた。
「いやだ」
潤が、そっけなく言った。
「最近、冷たいなあ、どうした?」
「疲れてる。眠い」
「やりすぎだろ、ふふふ」
「そう。だからムリ」
「へえ。誰とやったの?」
「いろいろ」
「いろいろなんだぁー、へえー、うらやましいなあ、潤とできるなんて。今度、俺も誘ってよ。潤の家行ってみたい」
「やだ」
「あ、そうだ家くる?」
「いかない。眠い」
教室についた。
「潤さま、おはようございます」
クラスメイトが、がばっと潤に抱きついた。
潤が、適当に背中をぽんぽんして、一人離れたかと思うと、別の生徒が、
「潤、会いたかったー」
と潤の胸に顔を埋めてきた。
「よしよし」
「すりすり」
クラスメイトが潤に聞いた。
「元気だった?」
「元気じゃないー。眠いー」
「どしたの? 潤ちゃん」
「いろいろあったのー」
「そなんだ……宿題やってある?」
「うん、宿題やってきた! でも教科書ない」
「ほんと? 借りてきてあげようか? 何がないの?」
「えっとね、金曜日のまま」
「ってことは、なんだっけ」
「何持ってるか、見てみるね」
潤は、級友と話しながら、自分の席に行って、机の上に鞄の中身を全部ぶちまけていた。
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