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瑶と潤と藤木「昼休み 1」
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《登場人物》
潤(高二)
瑶(高二、潤の彼氏)
藤木(高三、土曜日に譲のさしがねで潤のエロ写真をメールで送りつけられ、潤のエロボイスを電話で聞かされた)
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昼休みになってすぐ、三年生の藤木が、瑶たちのクラスの廊下に来ていた。
「潤、三年の藤木さんに呼ばれてるぞ。おい、起きろよ、いつまで寝てるんだよ。昼だぞ」
級友が、机に突っ伏して眠っている潤に、声をかけていた。
「あ……ん?」
潤は、いったん目を覚ましたが、また、くたっとなった。
「おい、起きろったら」
「うん……」
潤は、目をこすりながら、立ち上がった。
「瑤は? 瑤は、どこ?」
潤は、瑶を探して、きょろきょろした。瑶は、どきどきしながら席で、潤の様子を見守っていた。
「瑤? 瑤なんて言ってないよ。藤木さんだよ、呼んでるのは」
「藤木さんって、誰?」
「寝ぼけてるのか? 藤木さんっていったら、お兄さんにしたい人ナンバーワンの……」
「俺、兄貴なら二人もいるから、足りてる。俺、兄貴とラブラブだし。愛されてるし」
「ラブラブって……。でも、文化祭終わりまでは、藤木さんを無視しない方がいいと思うけど」
「うーん……」
潤は、しぶしぶのように立ち上がって、廊下へ向かった。
潤のネクタイは、ゆるんでいて、誰かにいじられたのか、シャツのボタンも胸元まで外れ、ワイシャツの裾もズボンから出ていた。
「あ、瑤」
途中で潤は、瑶に気づいた。
潤は、ぱっと明るい顔になった。
「瑤、いっしょに飯食おうぜ」
そう言って潤は、廊下に出て行った。
「あ……うん」
瑶は返事をした。
周りの好奇に満ちた視線が瑶に集まった。
「え、何々、今の?」
「どういうこと瑤君?」
「潤と、いつからそんなに仲良くなったの?」
「違うんだよ……」
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