アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
昼休み 4
-
「こっちの方がいいか」
潤は、藤木先輩の膝に頭を乗せた。
藤木は、潤の口にご飯を入れた。
「う、恋人同士に見えます……」
瑶は、二人を見て言った。
「カモフラージュになっていいんじゃないの? 君と潤の関係の」
「もう、隠さないことにしたんです」
瑶は応えた。
「隠した方がいいよ。三年に潤が好きな奴は多いから」
藤木は、自分の口と潤の口と、交互に箸を運んでいた。
「潤、口開けて」
なんて言ってる。
「いいですよ、藤木さん食べちゃって」
「だめだよ。潤も、しっかり食べないと、あばら骨浮いてるんだから」
「いつ見たの? 藤木さんのエッチ」
「さっき触った」
「触っただなんて、見るよりもっとエッチ」
「だな」
瑶は、藤木が弁当箱を置いていつ潤に抱きつくかとハラハラしていた。
潤が折り曲げていた脚を伸ばし、瑶の腿に、脚をのせてきた。
「潤……」
「脚くらいいいだろ?」
「贅沢だね、潤」
「見られてるぞ、三階から」
藤木が視線を上に向けた。
「二階からも」
瑶も校舎に目をやった。
「いいの。あんたら、俺の味方なんでしょ?」
潤が、瑶たちに聞いた。
「うん」
瑶と藤木は頷いた。
「俺は、この二人と仲間ですって、アピールしてるんだから」
と潤は言った。
潤の脚の重みと温もりが瑶の腿に心地よかった。
五月の薫風が、瑶たちの頬をなでた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 252