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うわさ 2
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同級生たちは、授業前、瑶と潤の噂をしていた。
世界史の授業なので、クラスメイトではなく、メンバーは違った。
潤も瑶も、世界史を選択していたので同じクラスだった。
席は、名字の、あいうえお順なので、潤とは、やっぱり離れていた。
「ええっ? まさか、泊まり?」
「でも家族が送ってるなら、別に、泊まったっていっても、あやしいことしたわけじゃないんじゃないの?」
「潤の家族って知ってるか?」
「潤の家族なの? 車の持ち主」
「あ、潤の兄貴の可能性あるか!」
「それだよ! 兄貴とラブラブって、さっき潤が言ってた!」
「なんだ、ラブラブって車で送ってくれたってことかぁ」
「なんだ、普通だな、ラブラブっていうから、もっとあやしいこと想像したよ」
「兄貴とやってるとか?」
「まさか……。いくら潤でも、それはないだろ」
「でも、潤の兄貴って知ってるか?」
「何々?」
「けっこうヤバイらしいよ」
「そりゃ、潤の兄貴ならヤバイだろ」
「俺の兄貴が言ってたんだけど、部室でやりまくってたんだって」
「さすが潤の兄貴だな」
「もてたってこと?」
「うん、もてたらしい」
「潤に似てるなら、モテるだろうな」
「そんなヤバイ兄貴のいる家に、瑤が泊まったのかよ、あぶねえ」
「瑤の家に潤が泊まったのかもよ?」
「本人に聞けよ」
「二人とも寝てる……」
「相当、やりまくったんだろ」
「くそぅ、畜生、悔しいぜ、俺たちの瑤を!」
「純情な瑤が……」
「ああ、もう瑤も童貞じゃないのか」
「そこまで、やってないだろ?」
「やってるだろ、相手が潤だぜ?」
「でも瑤なんて、触られただけで、いっちゃいそう」
「まさか、瑤のお尻に……」
「おい、生々しいこと言うなよ」
教師が来たので、話し声は、静まった。
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