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昴の勘違い
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昴は言った。
「いい薬になったんじゃない? 潤のストーカーなんてしてるから悪い」
潤が、説明した。
「藤木さんストーカーじゃないよ。恋人でもないし」
昴が驚いた。
「ええ? 俺、去年、潤を輪姦したグループの一人だと思って、懲らしめてやったつもりだったのに。俺、なんか、まずいことした?」
潤は、困ったように言った。
「グループの一人ではあるけど」
「ならよかった」
「よくないよ」
「どうして?」
「だって、味方だよ?」
「そうなのか?」
「まさか、ひどいことしたの?」
「いや、無理やりとかじゃないよ」
「昴兄さんが、他人に無理やりとかは、しないと思うけどさ。俺に対するのは、プレイというか、馴れ合いだからね。だから、疑うわけじゃないんだけど、でも、どんなことしたの?」
「まずいな。潤の敵かと思って。だってお前、毎日、いろんな上級生に付け狙われてるって言ってただろ?」
「そんなこと言った?」
「言ってたよ。それで毎晩うなされてただろ?」
「え、そう?」
「いつも夢で怒ってるぞ」
「知らない」
「だから、こいつのせいか、と思ったから」
「違うよ」
「だったら誰だよ。教えてくれよ。そいつら全員、トモと二人で襲って、痛がっても入れてやる」
「怖いよ昴兄さん」
「怖いって、お前がやられたことのが、よっぽど怖いじゃないか。相手は5人かなんかだったんだろ? 卑怯すぎる、汚い野郎どもだ。そんな奴らが俺の後輩で、のうのうと生きてて、大学も行って、何食わぬ顔で将来出世して、自分がしたことを棚にあげて暴力はいけない、いじめをする近ごろの子どもはけしからんとか言うかと思うと虫酸が走る」
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