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潤と譲と夏目「おっさん」
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「はっきり言うなあ」
潤は、不満をたれた。
「悪い。でも、潤は彼氏いるだろ?」
譲が潤の機嫌をとった。
「やだ、あんな子ども」
潤は、瑤のことを言った。
「子ども言うな、自分だって子どものくせに」
譲は、すぐ、潤のご機嫌とりが、めんどくさくなったようだった。
「大人の恋がしたいです」
潤は、とびきりの笑顔で、夏目を見つめ、アピールした。
譲は、あわてた。
「おい、なに隼人を誘惑してるんだよ。お前は、さんざんっぱら、おっさんとやってるだろ。大人すぎるおっさんと」
「おっさんと、やってる?」
夏目が怪訝そうに尋ねた。
「あー、こっちの話」
譲は、ごまかした。
「あ、そうだ隼人、ついでだから、おっさんに紹介するわ。俺たちの関係」
「おっさんって?」
「あんたの担当患者。でかい図体の人。ベッドからはみ出してんじゃねえの?」
「ああ、大洗さん。譲の父上か。譲のが大きいだろ」
「うん、まあ、そうだ。って、何の話?」
「何って、身長とか」
「とかって何だよ。思わせぶりだな。はっきり言えよ」
「いや別に。体重もかな? って思って。譲のが筋肉あるから」
「なんだ、そんなことか」
「そんなことって、なんだと思ったの? 逆に聞きたいんだけど」
「いや、別にいい」
譲は、話題を変えた。
下品な譲め、彼氏に嫌われろ、と潤は呪った。
「隼人、おっさんに襲われてないだろうなあ?」
譲が、疑り深い眼差しで尋ねた。
「ないよ、そんなこと」
夏目が、顔を赤らめた。
「隼人って、患者に襲われそう。襲われて、あんあん言っちゃいそう。かっわいい」
譲が恋人を茶化した。
「また、そういうこと言う」
夏目がちょっと、ふくれた。
「言っちゃいなよ。おっさんに股間撫でられちゃったんでしょ?」
譲が、そそのかすように、あおった。
「されてないよ」
夏目は、くだらないこと言うなよ、という感じに言った。
「ならいいんだけどさ。気をつけてよね」
案外、兄貴、マジで心配してるな、と潤は思った。
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