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譲と潤と夏目「譲と夏目」
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譲が夏目の部屋に到着した時、潤は何食わぬ顔で、居間のローテーブルの前に座り、白ワイン用の葡萄で作ったグレープジュースを炭酸水で割って飲んでいた。
譲は、潤からの、いかがわしい電話を受けたあと、とんで来たかったけれど、用事がいろいろあって、すぐには来れなかった。
「何、人の家でくつろいでるんだよ」
譲は呆れたようにいった。
「くつろいじゃいけない?」
「さっきの電話、なんなんだよ。隼人は?」
「自分こそ、人の家に勝手に上がりこんでいいの?」
「お前が変な電話掛けてよこしたからだろう? 驚かせやがって」
「ふふふ。ベッドで昼寝してただけだよ。何だと思ったの?」
「隼人がどうのこうのって……」
「昼寝気持ちいいっていって起きないんだもん」
「まだ朝だぞ。なんでお前朝っぱらから人の家に来てるんだ?」
「だって、外出許可とったんだもん。今日土曜日だし」
「隼人は? まだ寝てる?」
「と思うよ」
「まったく潤は、迷惑なやつだな。勝手に一人で飲んでるなよ、俺にも水くらいよこせ」
「えぇ……譲なんて水道水でいいのに」
譲は伏せてあったグラスにミネラルウォーターをついで飲んだ。
その時、寝室のドアが開いて、夏目がフラフラと出てきた。
「あ、隼人ごめん、勝手に上がってる。潤がおじゃましたみたいですみません……え? 隼人?」
夏目は譲の足元にへたりこんだ。
「ちょっと……嘘だろう?……恥ずかしい……やめろよ……こんなところで」
夏目は譲のデニムパンツを引き下ろして、下着をも剥ごうとしていた。
「こんなところ? 僕の部屋だよ? いつも、どんなところでしてる?」
「そうだけどさ……潤が見てるだろ?」
譲は小声で言った。
「三人でしたいとか言ってなかったっけ?」
「え? 本気? 隼人、潤とは、そういうことするのはいけない、って言ってたのに」
「いけないけど……今日は、エッチな気分なんだ……」
「どうして? 潤がいるから? 隼人、潤のこと好きって言ってたよな?」
「うん……好きだよ……」
「だから、見せたいのか?」
「もう……そんなこと……どうだっていいじゃない」
「よくないよ、なんで急に、エッチぃバージョン隼人になってるんだ? こんなバージョン、あったの知らないぞ」
「いつもは、自分の部屋じゃないからだよ。職場でなんて、モード切り替えられないよ……」
「今まででも、十分切り替わってた気もしたんだけど……でも、まだこんな積極的バージョンもあったなんて」
「うん……よくわからないけど……今日は……すごくエッチな気分なんだ……」
「なんか盛られたか? おかしいぞ? なあ、潤……隼人に何かしただろう?」
「してないよ」
「その水に媚薬が入ってるとか」
「ないない。そんなあやしげなものに興味ありませーん」
「まあ、お前は、存在自体があやしいから、あえていらないか」
「うん、天然媚薬少年だからね」
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