アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
どうしたんだい
-
え、てかなに、なんで十束くんみたいな超絶美少年が僕なんかに話しかけてるの?え、てかこのクラスの佐藤って僕だけだよね?
平凡すぎて他にもいるとかなかったよね?
と僕が困惑していると十束くんが喋り始める。
「あ、うん・・・十束千里です。よろしくね。気軽に千里って呼んでね!」
ふごぉ。なにそのふにゃっとした笑顔。かんわいい。
「お、う、うん!で、えと、とつ、千里くんは、僕に何か用?」
バクバク高鳴る心臓を必死に押さえつけながら聞いた。
「え、と、用、っていうか・・・あ、あの・・・お・・・お友達に!なってくれない!?」
すぅと息を吸い込んでから勢いよく千里くんは言った。
「ふぉ!?お、お友達!?僕と!?」
「う、うん・・・だめ、かな・・・?」
なんやねんその悩殺するような目は!うるうるした目で上目遣いされて心臓がトゥンクッってなるのはお約束なんだぞ!
てかダメなわけないじゃん、友達になったら近くで目の保養できるんでしょ?
うん・・・最高だネっ!
「全然!全然だめじゃないよ!僕なんかで良ければぜひ!!」
「あ、ぅ・・・よかったぁ・・・」
へにゃあと笑ってホッと息をつく千里くん。
なにその天然な可愛さ。可愛すぎやんけ!
僕この子で本描けるかも。
「ひかれると思ってたから・・・趣味読書っていうのも一緒だし気が合いそうだから是非友達になってほしいと思ったんだ!」
そう言うとぱあっと千里くんが笑う。
うわぁ・・・この子の笑顔見てたらもう天国いってまいそうなくらい穏やかな気分なるわぁ・・・
あ、でも読書っていってもほとんどと言っていいほど┌(┌^o^)┐だけだよ・・・
「そ、そうなんだ!あ、でも、それはすごい嬉しいんだけど・・・多分僕と千里くんが読む本のジャンルとか方面とか全然違うと思うんだけど・・・」
少し不安になって僕は尋ねた。
「それは大丈夫だよ!俺佐藤くんがどんな本読んでるか知りたいし、読みたいし!」
・・・うん、だめだよね。多分僕が読んでる本なんか知っちゃったら千里くん僕をゴキブリを見るような目で軽蔑するに決まってるさ!
「う、そっか・・・!それなら、いいんだけど!さ・・・ははは・・・」
まぁでもそんな眩しい笑顔で言われて断れる奴でもないわけで。
「あ、じゃあそろそろ帰らなきゃだし、また明日学校でね!」
にこにことしながら手を大きく振って千里くんは帰っていった。
いやぁ、この世に天使っておったんやなぁ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 15