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replay third
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とりあえず扉が見えなくなるまで平気なフリを突き通した。
ホントはもう体もガクガクだし、いつ倒れても仕方ないぐらいだ。
それでも死ぬ気で体を引っ張ったんだから、俺えらくねww
何番目かぐらいの曲がり角で曲がって、ホールから見えなくなった瞬間壁にもたれかかりながら座り込んだ。
ちらっと左腕を見てみれば、じわりと血が滲んでるのが見える。
真ちゃんの手当ての意味なくなっちゃったじゃんww
邪魔だ、と思ったけどなんか外せなくて、結局つけたままにしといた。
とにかく、今一番やんなきゃいけないことは安全な場所(ある程度の広さがあるところ)の確保。荷物置かなきゃだし、もし逃げる時に安全な場所があればかなり安心。
「はぁー……」
地図探さないと。
なんかさっきどっかで見た気が……w
てことは二階か?
多分そうだ。
てか違くてもいいやww←
歩いてないと気絶しちゃうわw
化け物に注意しながらもエスカレーターに向かう。銃器の入ったバッグが当たり前のように重くてやばいwww
しばらく歩き続けるとやっと階段のようなものが見えてくる。今は動かないそれが、なんとか動かないかなとか無理なことを思ったりする。
と、その向こうに何か光るものが見えた気がして、俺は瞬時に動きを止めた。
何?今光った?w
真ちゃん達?いやいやいや、ありえない。
俺がホールを出てからまだ誰も外に出てないはず。出たとしても、俺の先回りが出来るはずないよな。俺ずっと直進してるし。
じゃあ誰……いや、何だ、あれ。
今はもう光るものなんて見えないけど、俺は確かに見た。
こーゆー時に頼るのは、経験でも常識でもない。
直感(本能)だw
〝絶対に何か大事なもんがある。〟
そう思ったから、銃を握りつつ光ったところへとじりじり進んでいった。
右手は銃で、左手はバッド♪♪
はい無敵ー♪
って歌ってる場合じゃねえやww
と、また何かが光って、すぐに消える。今度のも見た。確実に。
位置は多分さっきと変わってない。
化け物か?
それとも、夢の中で多分ロリ系の女の子が言ってた〝ヒント〟ってやつか?
わっかんねーww
すると、光っていたあたりになにか落ちているのが見えた。ぐっと目を凝らすけど、ちょっと遠いからまだ見えなかった。
ササーっと近づいて、落ちているものの近くにしゃがむ。どうやらそれは、少し古びたような鍵だった。
バッドでつついてみても大丈夫そうだったから、ゆっくりと触って手にとった。
本当にただの鍵みたいだ。変哲もない、種も仕掛けもないやつw
じゃあなんで光ってたんだ?w
そう思った直後、また鍵が光った。
……否、鍵は光っていない。
どこかから、光が当てられていた。
それが示す意味に気づき、急いでその場を離れた。
光が当てられていた。
それは、何かが鍵に光を当てていたということ。
どうして鍵に?どこから?
そんなもんは問題じゃねえ。
問題なのは、光を当てていた奴がいるって事実。
ホールにいた奴らではない。あいつらには、動機も、光を当てるところまで移動する時間もなかった。
ホールにいない奴ということは、外にいた奴の犯行になる。
そして、外にいた奴が人間である可能性は極めて低い。というかありえない。
もし、外にいた奴が光を当てていたとすると、そいつには知能がある。
まっずいね~w
鍵をホルスターに付けてからエスカレーターを上る。ちらっと見たが、鍵があった場所に光はもう当たっていない。
これがヒント(鍵)を与えるための行動だとしたら、光を当てた奴はあのロリちゃんの知り合い的な奴。
俺をおびき寄せるための行動だとしたら、光を当てた奴は俺の敵。化け物側の奴。
判断は難しくない。悪い方を選ぶしかない。
期待を裏切られないためにはそれが一番だから。
つくづく馬鹿だな、俺。
エスカレーターを上りきって地図を探しながら、俺は少し吹き出してしまった。
どーせ悪い方選んでも、心のどっかで期待してんだからw
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