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replay third
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地図は、二階の両端をつなぐ道のところにあった。掲示板みたいな形で、随分汚れている。
それによると、このモールは五階まであるらしい。一階から四階がショッピングモールで、五階は駐車場。ちなみに地下一階と二階もあって、そこも駐車場だそうだ。
てか、このモール結構広いんですけどww
ショッピングモールが四階分、駐車場が三階分あるということは、かなり大型のモールってことになる。
それならきっとそこそこ有名なチェーンのはず。探せばどっかにマークでもあるんじゃね?
そう思って探したら、地図の端の方についていた。
やっぱり、結構有名なグループ名だ。
んで、このグループは関東に集中しているグループだ。ほかの地域にもあるけど、そこら辺のは多分ここまで大きくないと思う。
そしたら、俺の住んでるところからそう遠くないのかもしれない。
まあ、今そんなこと考えても意味ねえんたけどなww
本来の目的に思考を戻して、地図からホールがないか探す。
………ないねw
真ちゃん達が使ってる以外にホールはない。
かなり困るけど、今更戻るわけには行かない。
しょうがないから、喫煙室を探してそこに行くことにした。
外から一旦帰る場所として必要なのは、まずは扉。
化け物はドアという概念を持たない。つまり、開けられないのだ。
さらに言うなら、取っ手があって、鍵が閉められるタイプのやつがベストだ。でも、そこまでこだわってる暇はない。
喫煙室なら横にスライドさせるドアがついてる。もうそこしかない。
地図によると、三階にある非常階段の近くにあるらしい。大きさも、あのホールには適わないが十分広かった。
大きさで比べてみると、ホールが映画館ぐらいで、喫煙室は学校の教室一つ分くらいって感じ。
あ……比べてみると結構ちっせぇなww
まあいいだろ、俺一人だし。
三階には非常階段から行くことにした。その方が喫煙室が分かりやすいし。
地図をもう一回見て二階の非常階段を確かめてから、背中と左腕を庇いつつ歩き出した。
あー、今頃真ちゃん達何してんだろw
俺のこと罵ってるのか?
それとも、俺を殺す計画でも立ててたり?w
……出来れば、少しでも寂しいとか思ってくれねえかな、なんて。
らしくないことを思うのは、きっと怪我のせいで頭が普通に働いてないからだ。
ちゃんと前向け、俺。
真ちゃん達を脱出させるには、俺が頑張らないとダメだ。
怪我させないようにさせるのも、俺が頑張らないと。
そうだ。
俺はまだ頑張らないとダメなんだ。
死ぬわけには、いかない。
例え左手の感覚がなくなっても、バッドは落とさない。
右腕がボッキボキに折れても、銃は離さない。
そうやって自分を奮い立たせながら、俺はなんとか喫煙室まで歩き続けた。
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