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the same
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目を開く。意識が覚醒したのはついさっき。
「……あぁー、頭いてぇわ……」
そんなことを呟きながら、俺──高尾和成は体を起こした。
なんか、すっげえアクション的な夢見たな。うん。
…ま、いっかw
んで?ええと、ここどこだっけ。
辺りを見回しながらそんなことを考える。でも、真っ暗だからさっぱりわからんww
とりあえず立ち上がって少しずつ歩いてみる。けど、なんにもぶつからないし、なんに見えない。
マジでどこだ、ここ。内心少し焦り気味になりながらも顔は笑う。これはもうしょーがない。
でもちょっとやばい。これはやばい。いやもう笑えてくるくらいやばいwww
と、壁に手がつき、そのあとすぐに多分電気のスイッチだと思うものに手が触れた。
つける?つけない?これは難しい。
でも俺には足がある。バスケをしてきた足。何かあったら直ぐに反応できる意外に勘のいい頭も。
よし、いきますか。
スイッチは一つしかない。つまり、ここが広い空間だとしたらその全体の電気がつく。
カチッとスイッチを押すと、二、三回電気がチカチカしたあと、パッと明かりがついた。
急いで周りを見渡す。
部屋だ。教室一つ分くらい。
そしてなんにもないwww
あ、俺のバッグとタオル(毛布?)はあったww
ホッとして壁にもたれかかるように座る。
ドアはここの反対側にあるし、何か入ってきたらすぐに対処できる。まぁ、多分安全だけどww
ポケットの中をゴソゴソと漁ると、少しボロくなった時計を出す。時間は午前10時、ね。
時計を左腕につけて、大きく息を吸ってー、深呼吸ーww
「よっ、と。ふぃー、じゃあ行きますか。」
ここにずっと居るわけにもいかないからね。
ドアに向かって歩き出しながら、今までのことを思い出す。
「いーつのーことーだかー思い出してごーらんーあんなことーこんなことーあーったーでしょーwwwww」
確か夢ん中でも歌ってたな、俺www
なんか、妙にデジャヴだ。そう思った。
ガチャ……
は?いきなりドアが開いた?いや俺まだドアに触ってませんけど?wというかドアまで行ってもいませんけど?ww
いや、笑ってる場合じゃない。かといって笑いが止まるわけでもないけどwww
身構えて、ポケットに手を入れる。
ドアは意外に新品だから、ギィ、とか音はならない。音もなく開く。逆に怖いww
……うん。
流石に笑えないぞ、これは。
ドアが完全に開いた。そしてそこから入ってきたのは……きたのは……
「誰かいるか?いるなら返事をするのだよ。」
まるで春の草木のような緑色の頭をした語尾の面白い男子。
「……は?
真ちゃん?」
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