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お酒_2
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うん。後悔してます。めちゃくちゃ後悔してる。
勝てる気がしないもんね。
日本酒の呑み比べとか。
ダウンした方が負けって。
大学生がやる遊びじゃないんだからさ。
シャツの袖から出てる腕とか、靴下をはいてない足の甲とか真っ赤になってるの見えてる。
当然顔も真っ赤だし、頭皮までも赤くなっているはず。
それでも優也さんの顔色は全く変わらない。うらやましいくらい。
なんでこの人はこんなに綺麗なんだろう。
なんで僕はこんなに弱いんだろう。
なんで、なんで。
「なんででしょうね。」
つい口から漏れた言葉に
「なにが」
そう聞き返してくれる人がいるっていうのは、なかなか新鮮でくすぐったい。
調子に乗ってさっきからしゃべりすぎているかもしれない。
「こんなに綺麗な人と一緒にお酒を呑んでいるなんて、不思議です。」
意外な物を見たように、優也さんは眉を少しあげてから目を細めて笑う。
「俺だって不思議だよ。まさかベランダでみたあのコを連れ込めるなんてな」
「酔ってます?ギブアップしてくれてもいいですよ。優也さん、大人なんだし」
それを聞いてふんわり威力のある笑顔を浮かべたまま僕に手をのばして抱きしめた。
「愁があきらめた方が絶対に早いのに。ずいぶん負けん気の強い子供だな。」
そりゃあそうだ。僕は子供じゃないじゃないけどね。
腕に抱かれる事にあまり疑問をもたなくなってきた。
だって体は熱くてあまり感覚がないのに、人の体温がずいぶん心地いい。
酔っている自覚がある内はまだ酔っぱらいじゃない、はず。
耳も背中もすっぽり包まれていい気分。人と一緒にいるって体感できる。
こんな体験をしてしまったら他人が嫌いになれなくなってしまうんじゃないだろうか。
明日以降の事を考えたら少し恐くなって、自分の手を優也さんの背中にまわした。
ぴくりと動いたその動作が、ますます僕をいい気分にさせる。
「あったかい」
優也さんの顔を見上げるようにして、わかっていたけどあまりの綺麗さにうっとりしてしまう。
僕はこんなにも人の温もりに飢えていたんだろうか。
「こら、色仕掛けは反則だろう?」
笑いながら僕の手をとる。先に抱きしめてきたのはそっちなのに。反論の意味をこめて、抱えられたままのその胸に顔をぐりぐりと押し当てる。それが何となく物足りなくて位置をずらしていく。
首筋が目に入ってくる位置にきて、その素肌から直接熱をわけてもらいたくなった。
無言のまま舌を押し当てる。吸い付くように滑らかな肌、熱い体温。舌で熱を直接体内に取り込むのは予想していたよりずっと強い満足感を与えてくれた。
首筋を思う存分嘗めて顎先に唇をちゅっとつけて、優也さんを覗き込むと優也さんは困ったみたいに笑っていて、その顔を見たらもっと近くに寄り添いたくなって掴まれた手に反対の手を重ねて自分の腕ごと胸の前にもってくる。
首元にきた優也さんの手から、体温が溢れているような気がして僕はここからも熱を吸収してやろうと人差し指を口に含む。
「愁、勝てないからってそんなことして反則負けになりたいの?それとも俺を試してる?」
もちろんどちらでもないのだけど、どうせ負けると思ってる事には違いない。抗議したいけどうまい言葉も見つからなくて指を口に入れたまま優也さんを見つめる。
背中にまわされていた手が僕の頬に触れる。心地よくてため息がでそう。
「あったかい。」
言葉はそれしか浮かばなくて親指側から優也さんの手首を肘まで撫でてみると、口の中にもう一本指を入れられる。2本の指で口の中をぐるぐるされると何だか変な気分になってきた。
アルコールのせいか、それとも自分の体が悪いのか、取り込んだ熱が中心に集まってズボンを押し上げているのがわかる。気付かないふりをしていようと思っていると、頬から移動したその手がシャツの上から胸を撫でる。ぞわぞわした感覚に頭を振って逃げようとすると、器用にボタンを外されて隙間から入り込んだ指に、かたくなりはじめた突起を摘まれる
「んっ」
体の中をちりっとした何かが走って行って力が抜けそうになって、それに気付かれないように優也さんを押し倒す。一瞬驚いた顔をした優也さんだけど、少し笑っただけで何も言わなかった。
その余裕が僕をなんともいえない気分に押しやる。
どうしようもなくなってきて、口から指を抜いて黒い瞳を覗きながら唇を重ねた。
「なにお前。俺を襲う気?」
そう聞く声はとても優しい。襲う度胸はないんだけど、この高まってしまった気持ちと体はおさまりがつかなくて
「襲われたい気分なんです。」
そう答える。
息をのんだ気配がして体をまさぐる手に熱が籠った気がした。気付いたらソファーに押し倒されているの僕になっていて、深いくちづけに襲われていた。
「はっ、あっ、あふっ」
舌に絡み付いては離れ、上顎をくすぐって戻ってくるそれは指より首筋より熱くて、それに翻弄されるのが心地よくて、されるがままになっている事に少しだけ居心地の悪さを感じる。
でもそれもすぐにどうでもいい事にかわった。僕の中心がズボンの上から手でおさえこまれる。
「んうっ」
優也さんの体温がもっともっと欲しくなって服のボタンを外していく。
少し手にすると、もっともっと欲しくなる。こんなに貪欲にだった事あったかな。思い出せない。
でもこれはアルコールのせい。
こんなわけのわからない気持ちも、熱い体も全部。
「優也さんの、せい」
口の中で呟いて正面から黒い瞳を見上げる。瞳にあの光が揺れる。
弾かれたみたいに僕をみて、ゆるゆる頭を振ると
「俺のせいでいい。お前は俺のものなんだから」
途中まで外したボタンがもどかしくなって、体を抱き寄せる。はだけた素肌に頬が触れて心地いい。
優也さんの手が下半身に伸びる。それに倣って僕も優也さんの下半身に手をやる。
同じように熱く固くなったそこを見つけて恥ずかしいような、くすぐったいような気持ちがこみあげる。
腰をあげさせられて、器用に脱がされると僕の中心はすっかり上を向いてとろとろしずくを流してた。
「…僕だけ裸になるのは、いやだ」
本当はそんな事どうでもよくて。優也さんの素肌に触れたいだけのわがまま。
ああ。酔ってるな。
でも、それももう問題じゃない。
ただ、優也さんが欲しいだけの体のほうがよっぽど深刻だ。
「あっ」
裸になった優也さんは僕を強く抱きしめた。
どくん、どくん、心臓が震える。それが自分のものなのかどうかももうわからない。
血が沸騰しているかのような感覚に頭がしびれる。
少しの隙間も埋めたくて、優也さんの体に僕も手を伸ばしてしがみつく。
あわさった胸が、お腹が、その熱にうかされてる。
「きもちいい」
夢をみてるみたいに気持ちいい。抱きしめられているだけなのに。
「きもちいい?」
耳許で聞き返されて、こくりと頷く。
優也さんの腰が動いて、僕の立ち上がった部分に、自分の物をこすりつける。
「んふっ」
お互いがお互いを擦る独特な感覚はどこかくすぐったくて、でも気持ちいい。
くちゅくちゅ
すりあわされた中心からこぼれた音が静かな室内に響く。
優也さんの指がお尻を撫でて、後孔に触れる
ゆるゆると撫でて、その刺激に体がぴくぴくする。
もっと触ってもらいたくて腰を捩るとほんの少し指先が中に入った。
「あっ。あぁー。」
声をあげた唇に吐息がかかる
「愁、目を開けて」
唇の正面に優也さんの顔があって、唇をぶつけると、笑いながらそれを受け止めてくれた。
溢れた体液をこすりつけて少しずつ指が進む。
ベットでもお風呂場でも、さんざん弄られたそこはほんの少しの刺激で解れていく。
それでもゆっくりとした速度で、確実に追い詰めてくる。
「そっ、そこは…や、やだっ。やっ」
中程で、折り曲げられた指に、敏感な部分が当たって目の前が真っ白になってくる。僕の反応をみてそこを指が優しく擦る。
「やだっ。やっ、いやっ…」
「やじゃないだろ。気持ちいい?」
こんなに僕を追い詰めてるのはこの人なのに、なんて優雅な対応。でも、足りない。熱が足りない。
「も、っと、してっ…くるし、」
「してるだろう。どうして欲しい。」
熱に夢中で、それに気付いた優也さんがわざと追い立ててる。とはっきりわかる。優しく撫でられるだけじゃあこの熱を持て余すだけ。
どんなに腰を捩っても、これ以上の刺激が与えられない。
苦しくて、どうにかしてもらいたくて、おかしくなりそう。
「もう、やあっ。欲しいっ、中に、優也さんっ、あぁっ…いれ、てください。」
にやりと笑う優也さんがぼやける。
「かわいいな。愁」
熱いものをあてがわれて、ごくり、と喉がなる。
「…あぁぁーっ」
一気に奥まで貫かれる。先端から白濁液がぴゅっと飛んできた。息もつかせてもらえないまま激しく揺すられて声も出ない。
「ちゃんと俺を見てろ」
甘い声が掠れてる。
「も、無理っ、やっ…」
「やじゃないだろ。気持ちいいってちゃんとこの口で言ってごらん」
下唇をつままれる。
「きもち、い。いい」
揺すられて突き上げられて、ぐしゃぐしゃになった体が、登りつめたい一心でしがみつく。
角度がぐっと深くなり一番奥に突き立てられる。
「ひっ」
強い刺激から逃げるように背中を逸らすと、両腕を掴まれて抱き寄せられる。
「いいっ。いくっ、いっちゃ…」
言葉は途中で優也さんの唇に飲み込まれて、何度も達してうすくなった精を吐き出した。
口の中をかき混ぜるような舌を受け入れながら、脱力感に身を任せていると、脈打つ物を感じた。
まだ、熱い。それを意識した途端に体の奥がくすぐられているような震えに襲われる。自分の中が勝手に動いて引きずり込まれそうな感覚。
「くっ、すごいな。持っていかれそうだ。」
餓えてる。
こんなに激しい吐精をしたのにまだ足りない。欲しいと言い出した欲望は遠慮をしらない。
欲しいと思った事がないのだから当然かもしれないけど。
「もっと、ああっ。優也、さん。もっ、とっ。おくが、熱くて、溶けそう。」
何かが外れてしまったみたいで、自分の体なのにどうしようもない。
息をする度に欲しい欲しいと声にだしてしまいそうで。
こわい。意識と全く違う反応を続けるうちに、体から抜けおちてしまいそうで。
「愁、ちゃんと見て、熱いのは俺が中に入ってるからだろ。ほら、ここ」
言いながら手をとって臍の下当りを押さえる。
体の外から撫でられて、その刺激も既に熱に包まれている。
「優也さんが、入ってる。あ、あ。きもちい、い。」
これ以上開かないと思うくらい体を開かれて、そこが全部優也さんで埋められてる。
そう思うと満足感で何だかわからないけど満たされた気分になって。
触られなくても達しそうになっている事に気がついた。
中心のたちあがった部分に触れなくても、後ろだけでこんなに気持ちいい。
黒い瞳を窺うように見上げると、やっぱり視界がぼやけてうまく顔が見られない。
それでも唇をさがし当てて重ねる。
嘗めて、かじって出された舌を食べてしまうように自分の口にひきずりこむ。
のみくだせなかった唾液が顎を伝っていく。
しばらくじっと動かないでいてくれた中に入ったままのものが、ずるっと入り口付近まで引き抜かれる。体の熱が取り出されそうで、それを腰が追いかける。
「やっ。ううん」
追いかけた腰を背中から降りた両手が、がっしり捕まえる。そして
勢い良く、深々と奥まで差し込まれた。
「あああっ。あっ。き、もち、いい」
「愁、おれの愁」
低く囁く甘い声が鼓膜をゆさぶって、あっという間に高い所に投げ出される。
深く繋がったまま、強く体を押し付けられて、たまらなくなって叫ぶ
「い、くっ。いっちゃうっ。」
背中が大きく逸って、優也さんのものを強くしめつけて頭が真っ白になる。
熱くてたまらなかった体の奥に熱い飛沫を感じて、意識を投げ出していた。
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