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遅くない_3
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「んああっ、まって、優也、さ」
胸の突起に唇を這わせたのをとがめて言うと、不満気な声が返ってくる。
「さんざん我慢してたろ。これ以上待てない」
その返答に笑ってしまう。
我慢したのは僕だけじゃなかったんだ。と。
片手で暴れる僕の右手を固定して、反対の手で胸の突起を捏ねる。
首筋を何度も舐め上げられてから唇を奪われる。
「ううんっ、ふぅっん」
さっきの何倍も熱いような気がして頭がくらくらする。
見つめた瞳から気持ちが伝わってしまうようで何だか恐い。
この人を失うのが恐いだけなのかもしれないけど。
これで最後だと思うと、何故だかすごく恐い。
それと同じくらいに、いやそれ以上に、この人がすごく欲しい。
そう思ったと同時に下半身に熱がこもってきて苦しくなる。
でも同じように立上がってきた優也さんのそこを見て嬉しくなって抱きつくふりをして擦り付ける。
先走りでぬるぬる滑って気持ちいい。
自分から、そうしたくせに恥ずかしくて、でもそこだけじゃ足りなくて。
自由な左手で優也さんの指を口にたぐり寄せる。
意図に気付いた優也さんが人差し指を僕の口の中に入れる。
差し出されたその指を夢中で味わう。
長くてすべすべしたその指にこれからされる恥ずかしい事を想像しながら…
舐め回す動きと同じように胸の突起が舐め回されて逃げ出したいような気分になって。
かりりっと軽く歯をあてられると、もどかしさにたまらなくなった。
「ああっ。優也さんっ、さわって、さわって、くだ、さい…」
覗くように見ると、舌なめずりをした優也さんと目があう。
恥ずかしくなって俯くと、顔を突き合わせている下半身に目がいく。
目のやり場に困っていると、ゆっくりと優也さんの顔が近付いてくる
「愁」
優しい声で呼びかけられて、暖かい唇に吐息ごと奪われる。
「んんっ、ふぁっ、んんっ」
後孔に、ヌルヌルと滑りを与えられて指が少しずつ入ってくる。
「んくっ。」
入り口を通る瞬間の違和感。
入れられた指が、中をまさぐる。内壁を押さえて広げるように。
ゆっくりさぐるように進んでくる指が途中でぐいっと曲げられてどこかに引っかかる。
内臓がぎゅっと圧迫されたみたいな気がして、息がこぼれる。
でもそれは一瞬で、すぐに気持ちいい物に変化するのを知っている。
「ああっ。そ、こっ、だめぇっ」
「だめ?だめじゃないだろ」
涙目で見上げると中に入れる指を増やして、からかうように聞いてくる優也さん。
「ああっんぅっ、ううっ。」
ああ、本当に綺麗。意地悪なのに、綺麗なんてずるい。
ずるいけど、見惚れてしまう。
唇をきゅっと引き寄せてから口を開く。
「きもち、いいっ」
これは優也さんに教わった言葉。
そう言った僕を満足そうに眺めて優也さんは微笑む。
ぐちゃぐちゃとローションと肌の間で激しく厭らしい音がする。
優也さんは僕のイイ所をわざとはずしているような気がして、腰が揺れる。
刺激が欲しい。その場所を触って欲しい。
「愁、腰がいやらしい動きをしてるな。どうした。」
どうって、わかっているくせに。
綺麗で、優しくて、意地悪で。
こんなに自分が我が儘になれるなんて。
こんなに誰かを欲しいと思うなんて。
予想もできなかった。
「あっ、はぁっ、はぁっ、も、ほしっ、優也さんっ、優也さんがっ、ほし、いっ」
よくできました。と言いながら唇を啄まれる。
僕の両足は折り畳むみたいに押し上げられて、優也さんが少しずつ進んでくる。
「ああっ、うっ、ふぅ、…ああんっ」
先端を少し差し込んで、くるりと中で動かされてそれから奥までゆっくりと挿入されていく。
僕の中はゆっくり、優也さんの熱であたためられて、いっぱいになっていく。
優也さんは僕を傷つけない。
それがわかっているから、だから余計に…
「あっ、あっ、優也さ、んっ。もっと、もっと」
両手を差し出して首につかまる。
耳許で強請るように優也さんの名前を呼ぶ。
呼びたくてたまらない。欲しくてたまらない。
離れたくない。
「…どうした。そんなに焦らなくても時間はこれからたっぷりあるんだぞ。」
そう言ってくる優也さんに首を振る。
時間なんて、もう、ないのにっ。
そう考えていたら甘い痛みが神経をずくりと逆撫でた。
ぷっくりと赤く大きくなった胸の先端にがぶりと噛み付かれて大きく悲鳴をあげる。
「ここだけでイケるようになるかもしれないな。」
「な、そん、なのっ、やだっ、あうっ、あっ」
噛み付かれては舐め回されて、そこに神経が集中しているのがわかる。
「ほら、中が動いてる。ここが、気持ちいいんだろ。」
これ見よがしに舌を出して赤くふくれた先端をぺろぺろと舐められて、下に移動した片手がねばねばする透明な液体を吐き出している分身を握る。
「んああっ。それ、さわっちゃ、ああっ、でちゃうっ、優也さ、んっ」
こらえ性のない分身から白い液体が飛び出して、お腹に飛び散る。
「もう少し付き合えよ。」
笑いながら優也さんが腰を動かす。イッたばかりの僕には刺激が強すぎて
仰け反ってやわらげようとするのを捕まえられて、深く深く挿入される。
「ああっ、ゆう、やさっん、いやぁっああっ。はげしっ」
ぐりっと押し込められた所が、振動の全てを受け入れるように沈んで頭の中が真っ白になる
意識を繋ぐように優也さんが唇を奪う。
強く唇を押し付けて、柔らかい舌で口内を蹂躙される。
「愁、愁、お前が全部、俺の物ならいいのにっ」
「う、んっ、ふぁぁっ、優也さ、んっ」
全部、優也さんのものになれたらいいのに。
体も気持ちも全部、全部…。
「ああっ、もう、だめっ、イクっ。優也さんイっちゃうっ」
「っ…、愁、出るっ」
体の奥に注がれる熱い液体。それを自分の体が飲み込んでいる。
それを感じて、中が激しく収縮しているのがわかる。
「んんーっ、何か、体、へんっ。いやぁぁっ。抱き、しめてっ」
抱きしめられて、頬に唇を落とされる。
体の力が一気に下半身に集中して、何かが弾ける。
どこかに飛ばされてしまいそうな衝撃。
瞼の裏で白い光が炸裂して、意識のどこかが何かに登り詰めた。
中に入れたままの優也さんを、きゅうっと締め付けたのがわかった。
ずっと続いているような射精感を感じて下半身を見るともなしに見てみると、何も出ていない。
ついに、体もおかしくなってしまったんだろうか。
ピクピクと笑うように痙攣する体を持て余していると中に入ったままの優也さんが、また大きくなる。
「んんっ」
その刺激にまた、快楽を拾ってくる。
「どう、なって…?」
息が上がってしまっている僕に微笑みかけた優也さんはお腹の上に手を置いて、小さな子供に言い聞かせるみたいに言う。
「ここの刺激だけで、イクとそうなるんだ。厭らしい俺好みの体になってきた証拠だな。」
「んなっ」
そんな訳ない。と反論しようとした言葉は、優也さんの唇に吸い込まれた。
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