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暗い夜 愁_5
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不敵な笑顔を浮かべながら、優也さんが近付いてくる。
「ん、うっ」
優也さんが僕に唇をつける。同時に唇の端に人差し指を差し込まれて、驚いて目を見開く。
瞬きしながら見ていると、その口からゆっくりと水が注がれる。
僕の口がいっぱいになる頃、差し込まれた人差し指が口内をかき回すように、ぐるりと頬の裏側をなぞって引き抜かれる。その指と一緒に水が排出されていく。
そしてまた、合わさったままの唇から、ほんのり暖かい水が流しこまれる。
これって、口移し…。
優也さんの体温で暖められた水が入ってくる。
こくり。
逃したくないと思ったら、その水を飲み干していた。
「あ、こら。飲むなって言っただろ」
「だって、もったいない。せっかく優也さんが、くれた、のに。」
何だか喉が急に渇いてきた。
「優也さん…もっと飲みたい」
「後でたっぷり水分補給しよう。その前に洗ってやる。どこもかしこも全部だ。」
背中を撫でながら下がっていく指。その先は…
「じ、自分でできますっ、何もされてませんから」
「だめだ。確認させろ。」
身を捩ってみるけど片手で抱き止められている体は立ち上がれもしない。
くぷりと指が触れる。
「何された。」
「何も…んっ、あっ」
指が一気に挿入される。
「嘘は好きじゃない。愁が言ったんだ。」
黒い瞳が覗きこんでくる。
「舐め、させられて、自分で、解して、」
「自分で?するのに何か付けた?」
言いたくない…
「言えないようなものを塗ったのか。初体験の相手と試したかったか。」
皮肉な言い方。
そんな訳ない。
逃れようとするけど、やっぱり動けなくて。
絞り出すように伝える。
「精液を、それしか、なくて。」
「自分の?」
首を横に振る。
ボロボロと涙が落ちて、言わなければよかったと後悔した。
優也さんの眼差しが冷えていくのがわかったから…
汚い。
そう言いたいんだよね。
「ごめ、ごめんなさい。」
「何で愁が謝る。心配するな。ちゃんと元通りキレイにしてやるから。」
優しく言ってくれた言葉にもトゲがあるみたいに胸の奥に突き刺さる。
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