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朝の風景_3
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「降ろしてくださいっ」
足をバタバタさせているのを見て笑われて、背中を撫でられながら、軽々とバスルームに運ばれてしまう。
カチャリと後ろ手で扉を閉めたその仕草に、何だかドキドキした。
2人でいる事に変わりないのに…
こういう所に経験の差がでるんだろうか。
平然としている優也さんを見上げる。
「どこを洗って欲しい?」
シャワーを手にした優也さんが当然のように聞いてくる。自分でできるのに…
「ここ?」
肩から滑らせた手のひらが、お湯と一緒に乳首に触れる。
それだけで体がピクリと反応する。
クルクルと指をまわしながら突起を撫でる。チクンと痛むのは、噛まれた箇所だろう。
汚い。
あんな男に、また傷をつけられるなんて…
咄嗟に手で体を隠すように、優也さんを遮って肩を掴もうとした。
数秒早く優也さんが動いて、僕の腕は捕まえられてしまって、湯船のヘリに座らされる。
「キレイだ。」
…
そんなはずはない。
僕の体には至る所に古い傷がついている。それに加えて新しい傷まで増えているのだから。
熱を帯びているようなその視線に皮膚がジリジリしてきて、その瞳で犯されているような気にさえなってくる。
それは全く知らない感覚。
ゾクゾクっと背筋を何かが這い上がってくると、下半身がムクムクと頭を持ち上げる。
見られているだけなのに、熱くなってくる体をどうしたらいいのかわからない。
もじもじしている間も優也さんの視線が体中を這って息が上がってきてしまう。
恥ずかしくて隠したいのに両手は優也さんに捕まっていて、仕方なく目をつぶって気付かないふりをしてみる。
「その行動全部が俺を煽ってる事を自覚した方がいいぞ。隠し事は逆効果だ。どうして欲しい?」
問い掛けたくせに、人差し指を僕の口に差し込んで口中を撫でようとするから答えられなくて、舌で指をつかまえる。目を見開いてその人差し指をじっくり舐めると、立ち上がったそこに優也さんが自身を押し当ててきた。
ヤケドしそうに熱くなっているのを感じる。
自然に腰が揺れてまた少し距離が近くなる。
唾液の糸を引きながら出ていく指を見つめて、浮かされたように囁く。
「…触って、ください。」
聞こえたかどうかわからない。でも、ますます強く腰を押し付けてきて唇まで奪われた。
くちゅ、くちゅ、ぐちゅ
流れるお湯とは違う音がバスルームで反響する。
その音に耳の中まで侵蝕されていく。
「んっ、ふっ、んんっ」
背中を支えてくれていた片手が、ゆっくり下の方に移動していく。
バスタブのヘリに座っている僕の後孔に向かっているのがわかる。
優也さんに触れたくて自由になった両腕を伸ばすと腰が浮いて、そんなつもりはないのに協力しているような体勢になってしまう。
「こっちも、洗ってほしい?」
腰骨のあたりをつままれて、合わさったままの唇を少しずらして聞かれる。
その声だけで、頭がおかしくなりそう。
僕は夢中で首を縦にふる。
「洗って、ください。優也さんの、で。ああっ。」
指がそこに触れる。くるくると、ヒダを伸ばすようにしてから、ゆっくり入ってくる。
その感覚にむず痒いような、物足りなさを感じて腰が揺れてしまう。
そんな動きを優也さんが笑い、一気に奥を突き刺して、敏感な所をかすめる。
「んんっ、あっ、あぁっ」
腰を降る優也さんの動きがいやらしくて、その動作だけで登りつめてしまいそう。
「そんな、にしたら、イっちゃ、…んんっ」
吐息に合わせるように、唇がピタリとくっつく。
ちゅうっと吸われるのと同時に、後孔の指が増やされて中で激しく擦り合わされる。
前も後ろも優也さんに刺激をうけて、もうはちきれてしまいそう。見上げると少し苦しいような表情をしている優也さんがいて、少しせつなくなる。
強くしがみついてみたら、今更だけどこの人が好きで好きで仕方ないと本気で思った。
「愁、出るっ」
低く唸るような声が聞こえて、その声まで飲み込みたくて唇を吸い込んでいく。
一瞬、体が浮いたみたいな錯覚に陥って、お互いのお腹に白い液体を吐き出した。
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