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過去_5
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穏やかで優しい時間を過ごしていた頃を思い出していた。
例年のこの梅雨の時期
雨の日は祖父と将棋をさし、晴れの日には祖母と畑で夏野菜の収穫をした。
3人で小さな食卓を囲み、1日の話をする。
そんな時間は二度とこない…
クシュン
自分のくしゃみで意識を取り戻す。
背中には畳の感触。
お腹に強い違和感があって刺されたように痛い。
何でだっけ…
目を開くと、信じられない状態だった。
全裸で両足が頭の方にある。両足首は格子にロープで括られていて、不格好にだらんと下がった自分の性器が見えた。
「…え?」
「なんだ、気が付いたのか。」
少しでも暴れると自分の性器に口がつきそうに折り畳まれた体勢で、顔をしかめる。
ひっくり返されている体勢で太ももの間から夏彦が見下ろして、後ろの孔に透明の液体の入った何かを差し込まれた。
「な、なにす、うあっ」
「した事ないか?浣腸だよ。腹の中身空っぽにするんだ。オマエはここしか使える場所がないからな。」
使う?使うってどういう…
ぎゅるるーっと激痛が走って冷や汗が垂れる。
浣腸…?
お腹が痛いのは…
この体勢だけでも充分に屈辱的なのに、これ以上に貶めようというのか…
「は、外してっ、外してよっ」
かろうじて動かせる足の先をパタパタさせるけど、拘束された足首はビクともしない。
「心配しなくても外してやるよ。ここで漏らされたら迷惑だからな。トイレはカオリの部屋の突き当たりだ。全部出し切ったら隣にバスルームがある。」
言いながら拘束を解かれて足をワザと強く畳に叩きつけられた。
「ぐっ、うっ…」
衝撃で漏れてしまいそうなのに、夏彦はニヤニヤと笑いながら蹴り上げる動作をしている。
「ひっ」
避ける動作も鈍くて、刺すような痛みと圧迫感で、立ち上がるのも難しい。
「早く行けよ。それとも見てて欲しいかぁ?」
ゲラゲラ笑う夏彦を睨みつけながら必死で起き上がる。
中腰の状態のままソロリソロリと歩いて、開けられた格子の中に入る。
彼女の事も心配だけど、今は余計な事を考えられない。
脂汗が流れてトイレまでの距離が永遠に見えた。
しゅうちゃん
小さく呟く声が、聞こえたような気がした。
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