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「さっき言ったろ?そのまんまの意味だって」
胸倉を掴まれ逃れる間もなく速見の顔が近付いて、唇に柔らかな感触が押し付けられる。
呆然としたままに触れるだけのキスは終わった。
「な・・・、お前っ、」
ワナワナと震えながらただただ速見の顔を見ると、速見はフイッと顔を逸らして立ち上がった。
「弁当、マジでうまかったわ。また明日もよろしく」
「あ?待てコラ!」
さっさとその場を去ろうとする速見に掴みかかろうとして、やめた。
変だ。キスなんて初めてじゃねーけど、心臓の音が、うるさい。
「・・・あー・・・」
遠ざかっていく速見の足音を聞きながら、壁に背中をくっつけて片手で顔を覆う。
顔が・・・というか、全身が暑い。
どうしたんだ。俺・・・
正直、女って言われるのも掘られるのも勘弁してほしいが。
速見、あいつはちょっと・・・ヤバイかもしれない。
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