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下校、そして…
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屋上でしばらく熱を冷ましたあと、キッチリ授業には参加した。
サボろうかとも思ったが、サボれば先生に責められそうでそっちの方がめんどくさい。
といっても、あのキスのせいで授業には全然集中できなかった。
ちょっとカサついてたけど柔らかかったなとか、男同士だけど別に嫌な感じはなかっなとか、案外俺ってそっちもイケるのかなとか・・・もっかいシてーな、とか
慣れないことで悩んでいたせいで、残りの授業はあっと言う間だった。
ホームルームが終わって、バイトもないからこれからどうしようかなとか考えていたら、友達何人かに囲まれた。
「南ー!お前今日バイト休みだろ?飯食い行かね?」
「あー、そうだな。金ないから安いとこな」
「わーかってるってー」
どーせ暇だし。と思って誘いに乗った。だが、
「あっ、・・・やっぱり無理」
「は?あ、南!?」
廊下に見えた姿に無意識に鞄を取って駆け寄っていた。
「速見!」
不良に駆け寄る俺をギョッとして見ている周りの目なんて気にも留めずに速見の前に立った。
「あ、・・・いいのか?何か話してたけど」
「いいよ別に。それよりどうした?俺に用?」
「あぁ、一緒に帰ろうと思ったんだけど、大丈夫か?」
「あぁ。へーき」
ふと、速見の顔が赤くなっているのに気付いて首を傾げた。
「速見?顔、赤くねーか?大丈夫?」
「あー・・・なんでもない」
明らかに赤くなっている頬を隠すように顔を背けて、さっさと歩き出した速見の後ろを着いて歩く。
でも、やっぱり変だ。首まで真っ赤だぞ。
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