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弁当二日目
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学校に来てからは質問の嵐だった。
『いつの間に速見と仲良くなったのか』『あのあと何かされたのか』『まさかお前も速見の仲間なのか』とか、意味のわからない質問続きで流石に頭が痛い。
・・・早く、速見に会いたいな
いつまで経っても終わらない質問責めに頭を抱えながら、ずっとそんなことを考えていた。
速見と帰ってから、ずっと速見の顔が頭から離れない。
俺の頭を撫でた時の笑顔とか、楽しそうな声とか、意外に高い体温とか、あのいやらしい顔とか、
声や体温なんて、寝て覚めれば忘れてしまう物なのに、速見のことになると、不思議と耳や肌にこびりついた様に離れない。
朝から速見のクラスに顔を出してみたが、速見はいつもどおりの遅刻らしい。
今日のことがあったから、少し心配でメールを送ってみるとすぐに『昼までには来る』と、絵文字もない素っ気ない返信が来た。
心配し過ぎるのもなんだと思い、いつもより長く感じる授業をひたすら耐えた。
そして、待ちに待った昼休みーーー
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