アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
脱力
-
「はぁ、はぁ・・・はー・・・」
「はっ、はぁ・・・はぁ、はぁ・・・」
イった後の気だるさに逆らう事無く、俺は速見に覆い被さったまま荒い息を繰り返した。
ジットリと汗ばんだシャツが気持ち悪い。
精射した後の冷えていく気持ちはあるのに、身体の奥にはまだ火照りが残っていて、まだ興奮が冷めきらない。
その興奮のままに、俺は速見の頬に手を伸ばして―――
「なぁ、はや「暑い」」
グイッと片手で身体を離されてしまい。残っていた火照りが覚める。
・・・速見は1回イったら冷めちゃうタイプか。
近くにあったティッシュで手に受け止めた二人分の精液を拭き取って、それから改めて速見の隣に寝転んだ。
「速見。気持ちよかった?」
「・・・あぁ」
「そっか。良かった」
顔をフイッと逸らされてしまったけれど、照れているだけみたいでホッと息を吐く。
ーーー頭に登っていた熱が冷めるにつれて、さっきの公園の会話が蘇ってきた。
速見は、俺がイジメられていた事を知らなかった。
『昔のことを知っているんじゃないか』
速見の反応からして、この可能性は消えたわけだ。
だけど、まだ別の可能性は残っている。
でもーーーそれは今は、どうでもいいか。
不意に速見が身体を捻って、寝転がったまま俺と向かい合う体制になる。
「なに?」
じっと見つめてくる速見の目線に首を傾げると、その手がゆっくりと俺の頭に伸びて来くる。
指先で軽く髪をすかれると、妙な擽ったさに笑いが込み上げてきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 73